内容説明
小説を書く行為の中に私の最大限の自由がある―。処女作『限りなく透明に近いブルー』で衝撃のデビューを果し、初の長編『コインロッカー・ベイビーズ』で確かな位置を得るまでの五年間の軌跡をたどる全エッセイ。永遠に挑戦者の感覚を持ちつづけたいという作家・村上龍の溢れるエネルギーはもう止まらない。
目次
群像新人文学賞のことば
芥川賞受賞のことば
コンサート旅行と苦いリンゴ
リチャード・バックにかわって
ルイ・マルの「鬼火」を見て
宇宙人来襲
渋滞
どこの国
ニューヨーク日記
「限りなく透明に近いブルー」映画化にあたって
リリーへの鎮魂歌
コインロッカー・ベイビーズ―あとがき
キラキラする街から逃げて
ジョン・レノンのこと
村上春樹のこと
言葉は震える細胞から
演劇は暴力的な装置だ〔ほか〕