内容説明
熱気70℃、死の灼熱以外何もないオーストラリア砂漠。アラン・ムーアヘッドの『恐るべき空白』に魅せられたぼくたち、あやしい探険隊は、4WDを駆ってアデレードからダーウィンをめざして内陸縦断の旅に出た。見わたすかぎりの地平線、これこそ狂気的広大の極北。なんだか熱い胸さわぎがしてこないか?
目次
なんだか熱い胸さわぎ
赤い砂塵
オパール掘り
ハエの大陸
ラクダ狩り
アボリジニ
ダーウィンの海へ
『恐るべき空白』への梗概
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
25
オーストラリア縦断記。灼熱のオーストラリアを駆け抜ける。ハエの話で笑った。大陸に来て数日の人はハエがついた食べ物に手を付けない、2,3か月の人はハエを丁寧に払いのける。生粋の大陸人になれば、ハエのついてない食べ物は食べなくなる。合間合間に19世紀の壊滅した探検隊の話が出てきて環境の過酷さが偲ばれる。シベリア紀行と同じくらい面白い。貴重な史料だと思う。英語に訳してオーストラリアに紹介すれば、評価されるのではないだろうか。2018/11/17
さくちゃん
10
アデレードからダーウィンまで、4WDによるオーストラリア縦断の旅。内陸の過酷なまでの太陽の光や熱の凄まじさに圧倒されます。アボリジニの人たちの食事やラクダ狩りの話も興味深かったな~。蝿の大群は私だったら耐えられないです…2015/08/06
たーくん
6
『恐るべき空白』!150年前、熱気70度のオーストラリア砂漠を旅した男たちのロマンを追いかける。 2017/07/27
TALOS
6
オーストラリアの広々とした大地とそこに住む人たちの暮らしが作者の豪放磊落な旅の中で紹介されています。スラスラ読めましたし、気晴らしになるような明るい作品です。2014/08/11
秋桜
6
世界には、私の知らない土地があり、私が思いもしない生き方をしている人達がいる。こんなにも壮大な地球に比べ、私の悩みのなんてちっぽけなことか!!2014/04/08