講談社文庫<br> 網走発遙かなり

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講談社文庫
網走発遙かなり

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  • サイズ 文庫判/ページ数 339p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784061847132
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

東京郊外の高級住宅が並ぶ丘の上を毎日観察する老人の狙いは何か。また都心のデパートや地下街に出没するピエロの正体は?そして江戸川乱歩の古い写真を持つ老女の素顔とは。現代の東京に表出した奇妙な出来事の展開はやがて40年前の雪の北海道で起きた惨事のナゾ解きに向けてひた走る。鬼才ならではの壮大で周到な野心作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ピッポ

38
語り手の異なる4本の短編が連作になっていて、最後の短編でやや強引に収束させている。いずれの作品も「都市論」と「過剰な欲求=狂気」がテーマのようで、なんとも切なく、哀しい雰囲気が漂っている。ラストの詩がとても印象的。2017/01/10

背番号10@せばてん。

34
【1987_週刊文春ミステリーベスト10_9位】1990年12月12日読了。読み友さんたちの『占星術…』ブームにあやかり、島荘、なんちゃって登録。あらすじはもちろん、忘却の彼方。(2022年10月20日入力)1990/12/12

coco夏ko10角

26
ノンシリーズ。成城での出来事と北海道で過去にあった事件がつながっていく。『乱歩の幻影』が特に良かった。2021/02/11

マムみかん(*感想は風まかせ*)

25
4話連作形式の社会派ミステリー。 1~3話は東京が舞台なので、網走はどうなっているのか…と疑問に思っていたら、最終話でドーンと登場(笑)。 謎の老人、アヤコ、乱歩先生などが各話でゆる~く繋がりながら、40年前の事件の真相、そして現在との関わりが謎解かれてスッキリ。 時に幻想的でありながら、その裏にある物哀しい現実を突きつけてくるところがさすがですね☆2013/12/08

kowalski

18
一つ一つのストーリーは面白かったです。確かに4つのストーリーを集約するのは、ちょっと疑問があるかなぁと思いました。愛するが上に人がそれぞれの行動を起こしてしまうというところは良いんじゃないかなぁ?2012/01/26

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