出版社内容情報
誰もが1度は通りすぎる、そしてただ1度しか通ることの許されない青春の門。熱い血のたぎる筑豊の地に生を享けた伊吹信介。目覚めゆく少年の愛と性、そして人生の希望と旅立ち……。ひたむきな青春の遍歴を雄大な構想で描き、世代を超えて読みつがれる不滅の大河ロマン。【1975年2月、1981年1月公開映画 原作】(講談社文庫)
青春のあり方を雄大な構想で描く大河小説。荒々しい気風の中にも、人間味が息づく筑豊に生を享けた伊吹信介。躍動する民衆の侠気の中に目覚めゆく少年の愛と性、そして人生への希望を描く大河小説第一巻。
青春の門
第一部 筑豊篇
第二部 自立篇
第三部 放浪篇
第四部 堕落篇
第五部 望郷篇
第六部 再起篇
第七部 挑戦篇
第八部 風雲篇
内容説明
誰もが一度は通りすぎる、そしてただ一度しか通ることの許されない青春の門。熱い血のたぎる筑豊の地に生を享けた伊吹信介。目覚めゆく少年の愛と性、そして人生への希望と旅立ち…。ひたむきな青春の遍歴を雄大な構想で描き、世代を超えて読みつがれる不滅の大河ロマン第1部。著者の全面的な加筆を得た改訂新版全6巻、刊行開始。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
100
560ページもあったのですが、ページを捲る手が止まりませんでした。各章がとても短いのですが、これが功を奏しているようで全く飽きが来ません。登場人物のキャラも立っていて一発で覚えました。もうとにかく続きが楽しみで仕方ありませんが、手元にないのが痛恨のミス!!!2020/06/19
ehirano1
85
『人間って理屈で割り切れない、とっても厄介なものを体の奥に抱え込んでいるのよ』。これですね。これを分析したり、コントロールしようとしたりするとたいがいロクなことにならないように思います。「そういうのが在る」、と受けい入れるだけが良いと思っています。2021/01/02
ehirano1
79
迷信により婚約を反故にされ悲しみに暮れる梓先生に信介は言います。信介「先生の家には何が憑いとるというとですか」、梓先生「イヌですって。おイヌ様よ。馬鹿らしい話ね」、信介「タヌキの方に似とらっしゃるごとある」、梓先生「ふざけるんじゃないの、真面目な話の最中に」、信介「すみません」。これには声出して笑ってしまいました。信介が100%悪いwww。2022/12/15
ehirano1
78
#人間がそんな気兼ねや偽りのない本当の率直な気持ちになるのは、死期がせまって来た時。#人間、吹っ切れんことにゃ生きていけん。#良いことと悪いことは重なり合ってやって来るもんだ。#竜五郎の「人間の幸せ」感に強い共感を覚える。#信介の大学合格は母の命と引き換え。これは辛過ぎ。2023/05/08
ehirano1
73
タイトル前のページの香春岳(1979年)の写真に引き込まれました。線路の先に香春岳が聳え立っているのですが、これがナニカを語りかけているような気がしてならなかったのです。1ページ目を読む前にしばらく眺めていました。2021/07/11