内容説明
ただならぬ気配を感じて、ニンゲン椎名は考えた。シベリアの猛蚊の中、ウズマキカトリ線香の超デザインを。ゴムゾーリの快適度と社会容認度の負の相関性について。そして、男がセビロ一着買うのに支払う巨大な代償―。極私的視線と独自の思考回路を駆使し、怪しい世間に挑戦する日記拡大的文章全一巻。
目次
蚊学ノ序
怒の日
背広をかいに
犬猫ゾウリ立入禁止
東日本突如的創作ドンブリ団
土佐日記1・5日分
お告げ
フグと低気圧
ぼくたちの大運動会
ザマミの海で
正しい怪しさについて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
77
1986年出版なのでもう30年ほど前の本だ。内容は旅ルポと身近エッセイ。個人的には身近エッセイのほうが好きだ。氏の周辺で起こる怒りに値することが綴られた「怒の日」、背広を買いに行くことに対する敷居の高さと店のことの「背広をかいに」、居酒屋で突然早死すると見知らぬ男に告げられる「お告げ」など。氏のSFは最後までほとんど読んだことはないがそんな体験が小説を書く上での基礎となっているのかもしれないなあ。2017/05/13
ソラ
7
内容(「BOOK」データベースより) ただならぬ気配を感じて、ニンゲン椎名は考えた。シベリアの猛蚊の中、ウズマキカトリ線香の超デザインを。ゴムゾーリの快適度と社会容認度の負の相関性について。そして、男がセビロ一着買うのに支払う巨大な代償―。極私的視線と独自の思考回路を駆使し、怪しい世間に挑戦する日記拡大的文章全一巻。 2009/06/19
くまきん
7
今年の最初に読了した記念すべき本(笑)アタマの中が悩みでいっぱいいっぱいの時はこんなエッセイがおすすめ!シーナさんを馬鹿にしてるんじゃないよ!すごく尊敬してるのだから。椎名さんは自分の一つの理想の親父だなぁ~。2015/01/13
たーくん
6
世界中、日本中のたくさんの地域で得た体験が組み合わさった日記的エッセイ。各国で体験した蚊について考察する「蚊学ノ序」、うまいドンブリをもとめて日本中を飛び回る「東日本突如的創作ドンブリ団」等を収録。2016/07/18
ソラ
4
【読メ登録以前読了作品】2006/04/13
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- 和書
- ストロベリー・フィールズ