講談社文庫<br> カディスの赤い星〈上〉

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講談社文庫
カディスの赤い星〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 389p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784061844957
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

フリーのPRマン・漆田亮は、得意先の日野楽器から、ある男を探してくれと頼まれる。その男の名はサントス、20年前スペインの有名なギター製作家ホセ・ラモスを訪ねた日本人ギタリストだという。わずかな手掛りをもとに、サントス探しに奔走する漆田は、やがて大きな事件に巻きこまれてゆく…。国際冒険小説の達成点。直木賞・日本推理作家協会賞・日本冒険小説協会大賞を受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GAKU

57
1986年刊行。第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞、第5回冒険小説協会大賞受賞作。図書館休館なので、長く積んでいた中から引っ張り出してきた1冊。30年以上前の作品なので、出てくる単語、女性の描き方、主人公のジョーク、会話などに古さを感じる。ただそれを差し引いても面白いです。「百舌シリーズ」、「禿鷹シリーズ」等逢坂さんは好きな作家さんなので、期待は裏切りません。主人公の漆田、いよいよスペインへ。どのような展開が待っているのか?期待しつつ下巻へ!2020/05/01

Willie the Wildcat

25
1975年。赤軍KLのアメリカ、スウェーデン両大使館の占拠。フランコ総統独裁政権。ベトナム戦争終結。そんな時代を背景としたギターを巡る謎。気になる”人物”は、大野。気になる”動向”は、大倉、石橋ペア。もちろん話の展開に引き付けられるが、印象に残るのはなぜだか「石橋の涙」・・・。人間味を感じる。それと、携帯の無い時代を思い返す。不便だったとも思うが、今の時代より時間を楽しむことができたような印象がある。さぁ、ここからどう展開するんだろう?乞うご期待!2012/11/15

JUN

20
目まぐるしい展開と、ハードボイルドな主人公がなかなか良い。一気に読めた。下巻が楽しみ。2016/02/07

おさむ

13
逢坂さんは初めてでした。カテゴリーは冒険小説だそうですが、テイストとしては高杉良ですね。1980年代っぽさを感じさせつつ、ハードボイルドならぬライトボイルドといった趣。下巻で舞台はスペインに。96回直木賞受章作。2014/02/15

遥かなる想い

11
 冒険小説が 苦手な私でも 楽しく 読めた。  ギター「カディアスの赤い星」を追って 日本・スペインと めぐる冒険は 楽しいが、少し スペインのシーンが 長い。  ラモスの孫娘フローラが属する反体制過激集団FRAPの フランコ総統暗殺計画は 日本人には 少しなじみが 遠く、 入り込みにくい。  那智理沙代という 広告会社萬広PR局の女性が 物語に 花を添えているが・・  スペインに旅行したことがある人には お勧めか。2010/05/15

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