出版社内容情報
安能 務[アノウ ツトム]
翻訳
内容説明
中国易姓革命の火の手はいよいよ熾烈に燃えさかる。仙界人界入り乱れての大混戦に飛び交うおびただしい宝貝(秘密兵器)。数知れぬ武将の魂魄が次々と封神台へ飛ぶ。紂王打倒の西岐軍はついに四伯侯会盟の地孟津に達した。そのまま一気に都朝歌に迫り、やんぬるかな紂王は摘星楼に自焚する。―中国三大奇書を超える大伝奇ロマン大団円。全3巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
219
封神計画を立てたのは3人の仙人たち。太上老君、元始天尊(闡教の教主)、通天教主(截教の教主)である。ただ計画の実行者が姜子牙(太公望)だったので、話が複雑なってしまう。姜子牙は元始天尊の直弟子だったので、計画実行にあたり、元始天尊の属する闡教の仙人たちが数多く生き残れるように封神榜名簿(死亡していただく人たちのリスト)を書き換えて実行したのである。当然、通天教主は不満を申し立てるが、姜子牙と元始天尊はのらりくらりとかわすばかり…… 。そして激怒した通天教主が参戦表明し、仙界を巻き込んだ一大戦争になった。2017/06/22
優希
84
遂に完結します。易姓革命の炎は爆発的に燃え上がり、仙人と人とが入り乱れた大混戦は数多の武将の魂を封神台に運んでいきます。その激しさの迫力に圧倒されました。都も王も燃え果てるまでの殺戮の力がいかに強力かということですよね。漫画は殆ど知らないので、封神演義と言えばこの作品に結びつきます。2018/05/19
ミュポトワ@猫mode
69
古代中国に脳みそがトリップしているので、封神演義を読んでみた。これが最終巻です。っで、すっごい死んでいくのね、この小説。藤崎竜先生の漫画を先に読んでいる俺としてはこんなに人が死んでいくのかと驚いた。そして、最後はこんな終わり方なんだなってまた驚いた。上巻から伏線がすっごい張り巡らされていたから、最後まで読んでまた最初から読み返したくなった。けど、これ長いんだよな。また古代中国に脳がトリップしたときに読もう。最後、封神傍に入った人の名前が全部書いてあるんだね。これも驚いたよ2023/02/09
カムイ
34
戦争だから沢山の仙人、武将があっさり死ぬ、気に入ってた人物も死んじゃうのでやり過ぎだろ上、中、下と三巻でしたがもう終わっちゃうのて感じでした、紂王の英雄色を好むが秀逸、妲己が超悪女ぶりがすごかった、歴史物語を斜め読みするのも面白いこれは正史を知っいることで数倍楽しめる★5点満点2017/11/26
明智紫苑
28
ようやっと読了。色々とあっけなく登場人物たちが殺されていくのは、ひどいとも白けるとも言える。しかし、安能氏の儒教嫌いは何だか鼻につくなぁ。私自身は別に儒教びいきではないけど、何か引っかかる。2018/03/01