内容説明
探偵は２５歳の新進作家・芥川龍之介、本格歴史ミステリー。龍之介は伊達騒動の大悪人・原田甲斐の子孫である友人・原田宗助から先祖の恥をすすぐため、掛軸に隠された暗号解読を依頼される。だがほどなく宗助は、密室殺人の被害者となってしまった。鍵は桜と橘、国史をも揺るがす衝撃的事実とは何か。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
39
★★★☆主人公 芥川龍之介が友人の先祖で伊達騒動の逆臣 原田甲斐の無実を証明するという表題だが、井沢元彦のこと もちろん地方大名の内紛を解明するだけではない。その後ろに隠れている陰謀を解き明かす。それと相まって発生する殺人事件を絡めることで 、テンポよく飽きさせないスピード感で楽しめる。2016/09/24
ちばと～る
13
井沢元彦先生の歴史ミステリ。綱宗公の掛軸に隠された伊達騒動の真実を、名探偵 芥川龍之介が暴く！！日ユ同祖論やら後西院の謎。壮大な伏線の果ては～黒幕は超大物 明治の元勲！！ダビデの紋章 あんま関係Nothing～でも、すっごいおもしろいw映画で観たい！！芥川役は岡田将生でお願い！！久々に面白い小説読んで満足～2013/01/17
ちばっち
3
題名にするほどダビデはあまり関係ない気が…。内容は所々難しい所もありますが凄く面白かったです。あらすじに「鍵は桜と橘」って堂々と書いてあるのに忘れてました(苦笑)伊達家、芥川龍之介と両方に興味が湧きました。芥川の友人は有名人揃いで彼らが会話をしている姿を想像するだけで楽しいです。菊地寛や江戸川乱歩など豪華すぎです!!続編とか書かないんですかねぇ。ぜひ読んでみたいです。2013/05/02
ちばっち
2
最初から最後まで面白かったです！芥川龍之介に英語を教えてもらうってどんな感じなんだろう？とか本編に関係ない所の想像も楽しかったです。江戸川乱歩もまた出てきて欲しいです。御前は記憶していた人とは違って驚きました(←そこ!?)中津さんの『伊達騒動殺人事件』も読んでみたいです。2020/04/19
Yasuko Netsu
2
天皇の諡が、退位後の院号となっているのはなぜ？確かに今は後○○天皇という諡はふつう○○天皇がいてそこに後がつくのに、後西天皇と諡名されていると西天皇がいないのにそれは変？そういう素朴な疑問が探偵芥川龍之介にかかると、かくも高尚になるのである。確かに、シオニズムはやや飛びすぎではあるけど、エンタテイメントとして楽しめた。2013/03/22
