内容説明
『自動車絶望工場』の著者が、日本企業の東南アジアへの進出実態を知るための旅に出た。現地の労働者たちはみな驚く程の低賃金と苛酷な超管理体制のもとで働いている。国家権力による弾圧も激しい。にもかかわらず、民衆は彼らの想いを熱心に語る。いまアジアを知ることは、われわれ自身を知ることだ。日系進出企業の実態を衝く最新版レポート。
目次
1 アジア絶望工場(日本的経営の輸出;ジャカルタの憂鬱;過剰なる日本;「ハウス・ユニオン」の侵略;超管理国家の実験;マリベレスの労働者;「黄色い革命」のあとで;囚われの女たち;トランクの重さ)
2 隣国からの視点(経済特区から吹く風;敦煌の彼方に;中国最新事情;韓国輸出競争力の現場)
3 国家の視点を排す(アジアの民衆と日本人)