内容説明
歴史ミステリーの俊英が放つ新シリーズ・織田信長推理帳。天正の世、安土城から天下に睨みを利かせる信長の前に、次々に難事件が持ち込まれる。キリシタン修道士・暗殺者・戦国武将たちが織りなす歴史絵巻「修道士の首」「六点鐘は二度鳴る」「王者の罪業」「裁かれたアドニス」等7編を収録する異色の連作小説。
目次
修道士の首
二つ玉の男
六点鐘は二度鳴る
王者の罪業
身中の虫
不動明王の剣
裁かれたアドニス
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はらぺこ
47
織田信長が探偵役となって事件を暴く連作短編集。 表題作の『修道士の首』は『明智光秀の密書』に収録されてたのを既読なので今回は読まず。 洗礼名がカタカナなので日本人か外国人か分からん。もしかして叙述トリックって事になるんかなぁ。ただ単に自分が無知なだけなんやろうけど(笑) 2012/09/01
kagetrasama-aoi(葵・橘)
27
「修道士の首」副題が織田信長推理帳。信長が様々な事件を解決、ワトソン役は森欄丸です。語り手は安土にある神学校(セミナリオ)に仕える修道士(イルマン)(多分ポルトガル人です。)この時代ならではの謎解きが堪能出来ました。特に本願寺との講和に絡む「身中の虫」、興味深く読みました。2020/09/20
カンパネルラ
2
歴史ものの多い作者の中では完全なエンターテイメントな推理小説。なによりも探偵役として謎解きをするのが織田信長なのだから面白い
kanamori
1
☆☆☆★2011/10/08
ちばっち
1
凄く面白かったです。信長っぽい!!実際にあったんじゃないかとすら思ってしまいます。新しいもの大好き、ぐずぐずするのは大嫌い、不合理な事は許せない。そんな信長&それに感化された家臣たちがその力を存分に発揮していると思います。蘭丸や仙千代がいい働きをしています。藤吉郎時代の秀吉など知っている人たちもちょこちょこ出てきてニヤっとしてしまいました。安土城を見てみたくなりました。2012/10/02