感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ribes triste
10
佐藤さとる氏の仕事場の机の上に突如現れた方寸仙人こと机上庵先生。先生が語るのは、祖母の遺品「怪談の本」の世にも不思議な昔話。元ネタは「聊斎志異」と明言されていますが、舞台を日本に置き換え、佐藤さとるワールドの物語になっているのがお見事です。愛蔵本にします。2019/09/10
つむじ
2
童話作家の机の上に小さな庵が出現し、身の丈2寸余りの小さな人と虫みたいな犬が現れた。自らを仙人の様なもので「机上庵方寸」と名乗る彼は、たまに現れると不思議な話・・中国の奇書、「聊齋志異(りょうさいしい)」を日本風にアレンジした机上庵志異を語りだすファンタジー2012/02/26
エチゴヤ
1
お気に入りさんの感想が面白そうだったので。後書きの解説は敢えて(解説読んで楽屋を覗いてしまうのが勿体無くて)読まなかったけど、聊斎志異の翻案、かな。机の上に出てきた小さい仙人が語ってくれる、日本が舞台のお話。中国の、淡々として梯子外されるような感じのする話も好きだけど、綺麗にまとまっていて、ああ、こういう選択肢もあったよなあ、と心が温かくなりました。/読み終わるのがもったいなくてなかなか進められず、図書館で期限を延長してしまいました。2014/09/25
つったん
1
学生時代から探し続けて十数年、ようやく入手して以来、何度も再読。 作家の机の上に現れた仙人が語る不思議譚という体裁で柳斎志異のパロディらしい。 佐藤さとる・村上勉コンビと言うのはコロボックルファンにはたまらない。 何ともとぼけた味わいが癖になる佳品。古本でしか手に入らないのが残念。2011/10/26
砂ちゃん
0
子どもにも読める話が童話、という佐藤さん面目躍如の名作。大人には、夜、お酒でも飲みながら、1話ずつ惜しみながら読んでほしい。