出版社内容情報
【内容紹介】
財をうとんじ義を尊ぶ。梁山泊に集う好漢たちは、誰もがその精神を忘れない。その行動は、あるいは残酷に過ぎたり、過激に走ったりはしても、男の盟約(ちかい)を果たす限り、彼らは全てを許容する。さて、星主宗公明を盟主として日に日に勢いを増す梁山泊。いよいよ108人の好漢は一同に会した。中国大伝奇小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kyo's
4
ついに108人揃った梁山泊。この巻では晁蓋があっけなかったなあ。結構好きなキャラだったのと、梁山泊の頭領は二人の方がバランス良かった気がするんですよね。盧俊義に一の地位を譲ろうとする宋江が不可解。いくら優れた人でも面識のない新参者にいきなり全員ついて行くって無理でしょう。ホントにこの人、人望あんのかな?だんだん疑わしく感じてきた。2018/04/09
Pustota
2
やっと全員揃った。義賊として誓いを新たにしたり、仲間の名前がずらーっと並んでみんなが仲間になったいきさつを思い出すと、さすがに胸が熱くなってくる。多分これで一から読み返すと、キャラがわかった上でエピソードが読めて面白いのだろう。とはいけ今は彼らの世直しの行く末を見届けるべく、先を急ぐとする。宋江の皇帝へのこだわりは一見不可解だが、それはおそらく中国における皇帝の存在の重みが我々には不可解だからだろう。2018/08/31
東森久利斗
1
奇書の名に恥じない波乱万丈、荒唐無稽、奇想天外な展開が、怒涛のごとく大団円まで突き進む。光り輝く原石の魅力を忠実に伝える翻訳は、数ある「水滸伝」では定評のあるところ。奇書の魔力に吞まれそうになりながらも何とか完読。原典もののハードルの高さを思い知る。装丁の奇怪なイラストは奇書の名に相応しく迫力満点。北方水滸伝は別物だということが良く分かる。2019/06/23
イエテイ
1
梁山泊目線で言えばいよいよ百八人の頭領がそろったなんだけど、平民目線だと盗賊が一万人とか二万人とか、これだけの軍勢を引き連れて各地を転戦するって世も末だなあと思う。2015/10/17
engawa
1
皇帝の「招安」を待ち望む宋江が歯がゆい。野生の人「李逵」には、現実が見えている。2011/10/13