講談社文庫<br> 風の武士 〈上〉

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講談社文庫
風の武士 〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 285p
  • 商品コード 9784061831216
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

【内容紹介】
幕末のある日、伊賀同心の末裔で貧乏御家人の弟・柘植信吾は異相の山伏とすれ違った。その時、何気なく感じた異常感――予感は的中し、信吾はたちまち幕府と紀州藩を巻き込む大秘事の渦中に引き込まれた……。熊野の秘境の安羅井国(やすらいこく)とは? またそこに隠された巨万の秘宝とは?!波乱万丈の伝奇長編。(全2冊)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

77
幕末間近の伝奇小説というのに引き込まれました。主人公はヒーロータイプとは言えず、格好悪くて子供じみた感がありますが、だからこそ幕府と紀州藩を巻き込んだ大秘事に巻き込まれていったのだと思います。下巻も読みます。2018/06/04

流之助

41
幕末を舞台にしてはいるが、上巻では幕末要素はわずか。「梟の城」を彷彿とさせる、伊賀者の主人公柘植信吾が安羅井国を巡る陰謀に巻き込まれて行く話。何かに捕らわれることを厭い、漂うように自分の身の振り方を決めていく信吾。猫という人物の不気味な存在感が場を引き締める。2018/10/02

tono

3
柘植信吾は柘植信吾の正義で動く。 江戸城の下男頭の次男坊。この主人公は、典型的なヒーローとは程遠い。金を受け取らなければ自分の自由、などと子どものような理屈を捏ねる。 いろいろ抵抗してみても、結局大きな流れに流される。 あっちへ行き、こっちへ戻る。もどかしさを感じるものの、決して憎めない。等身大という表現が正しいだろうか。 幕末近くの江戸、紀州、京都が舞台の、冒険時代小説。下巻への繋ぎは心憎い。もう一歩上の興奮を求めて下巻に渡る。2014/11/17

笑い男

3
司馬さんの長編の主人公にしては情けなさをおもわせる柘植信吾。江戸時代が背景のファンタジー小説っていうのになるのかな2012/02/04

ミッフィー

2
何気に読んでみた。面白くない訳じゃないけど… 司馬作品は、やはり 歴史上の人物を描いた作品の方が面白いと思う。2012/05/04

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