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講談社ノベルス
ジグβは神ですか

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  • サイズ 新書判/ページ数 348p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061828568
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

出版社内容情報

棺に納められたラッピング全裸死体!

ついに姿を現した天才博士。Gシリーズ最大の衝撃!


芸術家たちが自給自足の生活を営む宗教施設・美之里。
夏休みを利用しそこを訪れた加部谷恵美たちは、
調査のため足を運んでいた旧知の探偵と再会を果たす。
そんななか、芸術家の一人が全裸で棺に入れられ、
ラッピングを施された状態で殺されているのが発見される。
見え隠れするギリシャ文字「β」と、あの天才博士の影。
萌絵が、紅子が、椙田が、時間を超えて交叉する――!

【著者紹介】
1957年12月7日愛知県生まれ。工学博士。某国立大学工学部助教授として勤務するかたわら、1996年、『すべてがFになる』(講談社ノベルス)で第1回メフィスト賞を受賞し、ミステリィ作家としてデビュー。以後、犀川助教授・西之園萌絵のS&Mシリーズや、瀬在丸紅子たちのVシリーズ、『φは壊れたね』から始まるGシリーズ、『イナイ×イナイ』からのXシリーズなどを執筆。ほかに、『女王の百年密室』『スカイ・クロラ』『喜嶋先生の静かな世界』などの小説や、『森博嗣のミステリィ工作室』『工作少年の日々』、ささきすばる氏との絵本『悪戯王子と猫の物語』、庭園鉄道敷設レポート『庭園鉄道趣味 鉄道に乗れる庭』、『つぶやきのクリーム』など多くの作品を発表し、人気を博している。

内容説明

芸術家たちが自給自足の生活を営む宗教施設・美之里。夏休みを利用しそこを訪れた加部谷恵美たちは、調査のため足を運んでいた旧知の探偵と再会を果たす。そんななか、芸術家の一人が全裸で棺に入れられ、ラッピングを施された状態で殺されているのが発見される。見え隠れするギリシャ文字「β」と、あの天才博士の影。萌絵が、紅子が、椙田が、時間を超えて交叉する―。ついに姿を現した天才博士。Gシリーズ最大の衝撃。惹かれ合う森ミステリィ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kishikan

117
久しぶりのGシリーズ。本を開き、登場人物を見て、オオッと唸る。ところがページが進んで行くと何かもの足りない。シリアスさがない。言葉の深みがない。理系的(数学的)論理思考や緻密さがない。だらだらと物語が進む。事件設定は非常に変わった趣向で興味深いのになぁ。それに、犀川教授や真賀田四季の話も出てくるのに。ジグ(冶具)βというタイトルも面白いのになぁ。森さん、僕は貴方の大ファンなのですよ。一体どうしたの、と思っていたら、ラスト50ページ位からはとても「らしい」文章使い。そしてエピローグ。次の作品に期待が膨らむ。2013/03/16

てつ

114
だんだんとライトノベル化。論理的思考を活用した謎解きの部分は薄れる。そのため本書を単独で読んでも、きっと理解できず面白くない。が、シリーズを読破しているファンにとっては、うれしい仕掛けもたくさん。懐かしい人物の登場、そしてそれぞれの成長。有機的につながりをみせたり、伏線を忍ばせたり。ファンにとっては次回作、最終作がとても気になる。余韻や含みをもたせる描写、人間のはかなさ、弱さ、大衆性を問う内容は相変わらず。でも、もう少し謎解きやミステリーの要素が含まれていると、なおいいのだが...2014/01/12

もりしー

84
壮大過ぎるぞ森サーガ。いつかすべての物語が閉じた時には、どんな世界が待っているのだろう。2015/10/13

nins

73
久しぶりの新作「Gシリーズ」、待っていました。「目薬α~」が出てから4年たっていた内容は充実。今作は作中の時間も経過。加賀谷さん達が社会人に。交わるシリーズ間。今までのシリーズからお馴染みの登場人物達が出てくる出てくる。嬉しい展開。今回の事件は芸術家達が生活する新興宗教団体の敷地で起こる棺に入った死体事件。事件の謎よりも登場人物達の会話で繋がるちょっとした繋がりや、犀川先生の名前が出てくるだけでテンションあがります。紅子さんと睦子おばさんの対面もヒット。真賀田四季の影も見え隠れして本当に満足。2012/11/10

KAKAPO

64
赤柳が、保呂草の知り合いで、Vシリーズの『夢・出逢い・魔性』で登場した探偵と同一人物であることが判明する巻、私にとっては、βと真賀田四季との関係よりも、彼らの繋がりの方が、身近な感じがして興味深い。それにしてもGシリーズは「起」の章が延々と続いているような物語で、事件のHowが明かされないまま終わるので、スッキリしない。まあその分、砂羽が水野に、海月が加部谷に、椙田が水野に対して語る宗教についての考察が、それに傾倒しやすい者の心理を客観的に把握するために役立つツールとして提供される。事件は脇役なのだ。2016/08/31

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