講談社ノベルス
カンナ―奥州の覇者

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061826564
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

失踪していた諒司に助けを請われ、甲斐は岩手・水沢へ向かった。無事の再会を喜ぶ間もなく、甲斐たちは敵の手に落ちた「出賀茂神社社伝」奪還計画を練る。一方、蝦夷の指導者・アテルイの降伏に疑念を抱いた甲斐は、信じがたい歴史的捏造と自らに関わる衝撃的な共通点に気づいた。傷ついた甲斐を救うのは…。

著者等紹介

高田崇史[タカダタカフミ]
昭和33年東京都生まれ。明治薬科大学卒。『QED 百人一首の呪』(講談社ノベルス)で、第9回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

るぴん

39
カンナシリーズ第4弾。失踪していた諒司に助けを請われ、甲斐は岩手・水沢へ。タイトル「カンナ」の意味らしきものにも初めて言及され、QEDのタタルさんと奈々ちゃんもちらっと登場。今回のテーマのアテルイについてもあまり知らなかったので、勉強になった。勝者による歴史捏造の影で、どれだけ貶められた人々がいるんだろう。歴史について学び考えることが、彼らの供養になるのかもしれない。諒司は結局何が目的なんだろう?甲斐を巡る貴湖と聡美の女同士の戦いが今後の見もの(*´艸`)2020/03/10

とも

39
★★★シリーズもの。第四作目を初読みしてしまったが、前作との影響を受ける支障もなく物語に入り込める歴史ミステリー。本文に語られるワードにはところどころ創作が入り混じっているので錯覚を招きやすいので注意が必要。当作のテーマは、東北の非業の英雄『阿弖流為(アテルイ)』。主人公の甲斐が、アテルイとこれと日本史上の英雄『坂上田村麻呂』の秘密に巻き込まれるが、歴史の解明部分が残念なことに薄く浅い。意図的に裏の歴史を解明するよりミステリーに傾注したシリーズかもしれないが、それであれば物足りないシリーズ。2017/12/17

zag2

25
シリーズ4作目で、おやおやそういう展開ですかと、思わぬ変化。こういう変化が、シリーズ物を長続きさせる秘訣なのかも知れません。誰が悪で、誰が善なのか、そもそも善悪があるのか、混沌としてきました。全部で9作あるそうなので、残り半分が見えてきたところ。次はどうなる!?2023/10/11

よっしー

23
今回の旅の行き先は奥州。てっきり奥州とあったので政宗公かと思っていたら、アイヌやアテルイ関係だったのですね。どの時代であっても、葬り去られるのは敗者の歴史、そう思うと複雑ですね。そして、諒司は敵なのか味方なのか、何を目的に動き回っているのか…疑問だけが残ります。そんな中、QEDから2人が登場。そちらの作品から入った入った身としては嬉しかったです。2023/02/17

ヘビメタおやじ

17
今回も、蘊蓄かなり薄目です。しかし、メインストーリーは大きく動き、アクションも派手です。そのための巻なのかと思います。想像するしかないという結論が何度か出てきます、ずるいでしょう。しかし、題名の「カンナ」の由来がやっと分かって、スッキリはしました。2016/04/10

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