内容説明
マニアも一目おく老舗カメラ店店主・加賀美鏡介。気に入らない客には商品を売らず、何かにハマると周囲が見えなくなる変人だが、モノに込められた念を写す能力を隠し持つ。その彼に顧客殺害容疑が!?友人の作家やゴスロリ店員と共に真相を追うが、被害者の茶碗から秀吉が念写され、鏡介の興味は千利休ミステリの謎解きへ!あれれ、殺人事件の謎解きはどうした。
著者等紹介
楠木誠一郎[クスノキセイイチロウ]
1960年福岡県生まれ。日本大学法学部卒業後、歴史雑誌編集者を経て作家となり、歴史・犯罪ノンフィクションを多数上梓。1996年『十二階の柩 明治を探検する』(講談社ノベルス)で小説デビュー。1999年『名探偵夏目漱石の事件簿 象牙の塔の殺人』(廣済堂出版)で第8回日本文芸家クラブ大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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LUNE MER
13
図書館で何気なくタイトルが目に入って気になったのが出会い。実際の歴史ミステリーと現在進行形の事件が並行して解明されるという流れは高田崇史QEDシリーズと似てはいるのだが雰囲気は全く別もの。かなりライトな読み応えで、見つけられてよかったと思える作品。被写体に籠った強い想いを念写により写し出せるという主人公の特異能力(サイコメトリーに近い?)が独特。2023/03/31
アクセプター
5
余り繁盛しているとも思えない店舗にバイトが必要なのか?店主が居ない時の店番というには商品知識0っぽいし・・・ゴスロリの美少女をヒロインにしたいのか?それにしても曲がりなりにも客に対して気持ち悪い発言は無い・・・そう思うならそんなバイトするなよ・・・愛せないヒロインのままで続くのか、次の巻で救済はあるのか・・2014/05/14
まるちゃん
3
推理小説作家が探偵役と事件解決…歴史上の事件もからめて…と、よくあるパターンでした。ライカ(カメラ)の蘊蓄がイマイチわかりませんでした。2012/11/14
むつぞー
3
千利休の謎へということで手にしたので、このあたりの蘊蓄とが「QED」シリーズみたいなのを想像してたので、ちょっと軽過ぎかな…。内容的にもミステリの謎も…残念ながら謎解きされても納得度も低いというか、驚きは少ないなぁ。でもあっさりとして、気楽に楽しめる作品でもあったし、続編が出たら読みたいと思いますけどね。2009/07/12
kujira
2
ヤンデレって「病んでて時々デレ」のことだと思ってたけど、「病みキャラ萌え!」って意味もあったんだね。初めて知った。さておき、探偵にもワトソン役にも魅力が感じられない……謎もそこまで魅力的ではないので、なんかそこまで惹かれず。ワトソン役に「もうこの謎誰か解いちゃってくれよ」って作中で投げ出させちゃダメだろ。登場人物さえ惹き込めない謎で、読者が惹き込まれるわけないだろと小一時間(ry2011/02/22