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講談社ノベルス
スロウハイツの神様〈上〉

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  • サイズ 新書判/ページ数 243p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061825062
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

ある快晴の日。人気作家チヨダ・コーキの小説のせいで、人が死んだ。猟奇的なファンによる、小説を模倣した大量殺人。この事件を境に筆を折ったチヨダ・コーキだったが、ある新聞記事をきっかけに見事復活を遂げる。闇の底にいた彼を救ったもの、それは『コーキの天使』と名付けられた少女からの百二十八通にも及ぶ手紙だった。事件から十年―。売れっ子脚本家・赤羽環と、その友人たちとの幸せな共同生活をスタートさせたコーキ。しかし『スロウハイツ』の日々は、謎の少女・加々美莉々亜の出現により、思わぬ方向へゆっくりと変化を始める…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅわ

184
【図書館】「島はぼくらと」を読んだ時、環の登場にこの本を挙げて喜んでいるレビューが多かったんので…ちょっと前後しちゃったけど、手にとってみました。脚本家として売れ始めた赤羽環が、もらったアパートをクリエーターの卵である友人達とシェアハウスにする…現代版トキワ荘なおはなし。なかなか個性的なメンバーがリレーしながら物語が進み、「チヨダコーキ」と10年前の事件、その復活のきっかけになったファンやニセモノ問題etc 謎が深まる感じで、謎の少女・加々美莉々亜が出現し波乱の予感。そのまま下巻に突入します!2014/06/10

めろんラブ 

175
作品のために身を削り、ともすれば頭をもたげる己の才能に対する疑念や認められない不満、将来への不安や焦燥に向き合う若者たち。「スロウハイツ」に集ったクリエイターとその卵たちのヒリヒリするような日常が、丁寧な人物描写で浮かび上がってくる。上巻は人物とエピソードの紹介という印象。下巻では物語が大きく動く予感。2010/06/10

もりのくまお

142
上巻は登場人物の紹介的な内容。事件はこれからな感じ。全体の感想は下巻を読んでから。下巻でどんな波乱を辻村さんが用意しているのか期待したいところです。やはり莉々亜が台風の目になるのでしょうか?コーキの白天使なのか、それとも黒天使なのか?コーキがすごく謙虚で好感が持てます。ダヴィンチ2014年10月号の辻村さんの特集に小畑健さんがイラストを寄稿していますが、コーキのイメージは「DEATH NOTE」の「L」のイメージにぴったり合うような気がします。ずっとLのイメージで読んでいました。下巻を読むのが楽しみです。2014/11/09

エンブレムT

136
辻村作品、実は食わず嫌いしてました。作中に登場する人気作家のチヨダ・コーキと同じように『10代が熱狂し、やがて卒業する』作風なのだと思ってました。いや、思い込みとは恐ろしい。悔い改めます!説得力のある文章でとても面白く読めました。・・・とはいえ、上巻はアパート・スロウハイツに集うクリエーター達の人物描写が中心。下巻も読んでみないとね。ただ、平和で穏やかな日々の、水面下で何かが蠢いているような不安感がなんとも気色悪く、引き込まれてます(笑)どんな展開になるのか先が全くわからないので、下巻を読むのが楽しみです2010/07/08

ヨミー

109
辻村深月作品4作目。過去に読んだ「島はぼくらと」や「ハケンアニメ」に登場する赤羽環やチヨダコーキがリンクしていることを知り手に取りました。上巻は、スロウハイツに住むクリエイターやその卵たちのじっくりと人物紹介的な感じでしょうか。最後の謎の茶封筒がどんな風に作用するのか気になり、下巻を早く読みたくなります。いろいろ伏線が張られているみたいなので記憶に残しつつ楽しみにしたいと思います。2016/03/19

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