講談社ノベルス
それでも、警官は微笑う

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  • サイズ 新書判/ページ数 398p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061824263
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

東京・池袋署の所轄内で連続発生する密造拳銃事件。“キクチ”とあだ名される無骨で無口な巡査部長・武本と、“警視庁一のお坊ちゃま”と爪弾きにされる年下の上司・潮崎警部補の凸凹コンビが捜査に乗り出す。銃の出所を探る二人は、五年前の覚醒剤乱用防止推進員の麻薬常用スキャンダルを追っていた、麻薬取締官・宮田を巻き込みながら、背後に潜む巨悪に立ち向かっていく。

著者等紹介

日明恩[タチモリメグミ]
神奈川県生まれ。日本女子大学卒業。『それでも、警官は微笑う』で第25回メフィスト賞を受賞しデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タカギ

14
再読。『やがて、警官は微睡る』の文庫を買ったのだけど、前の話が昔すぎて覚えていないので復習。主要キャラの二人は覚えていたけど、ストーリーは完全に忘れていた。「ボール・ペン」「インスタント・コーヒー」とかの「・」が気になった。宮田は最後、痛い目に遭うけど、人を見る目がなかったよね。恩着せがましいと思われても仕方がない。久しぶりにも新書を取り出して、装幀の箔押しが立派で少し見惚れた。2016/07/21

こげぱん

12
冒頭いきなりの展開にええ!?ってなったんですけど、それをきっかけにして拳銃の密輸事件を追っていくというかなり重厚なストーリーでした。小さな手がかりから犯人への糸口を見つけた潮崎が凄かった。お坊ちゃまだけど彼なりに苦労してるんだね。はやくまた武本と一緒に仕事できるといいなぁ。宮田は冒頭のインパクト的にもっと食い込んでくるかと思ったけどやや控えめでしたし、最後も一番悲惨な感じでした。次巻再登場はあるのかしら?次は主人公武本のキチク設定がもっと活かされるといいな2010/06/21

まみか(再登録)

10
確か、年越しは栞子さん本と、この本でした。近未来……というかリアルに起きていてもおかしくない話、2002年出版の作品。『明日を待つのではなく、自分から迎えろ』シリーズがあるようですので、楽しみに読んでゆきます。2017/12/30

chisa

8
刑事の武本と麻取の宮田がそれぞれ追っていた事件が1つになって…というお話で、武本・宮田に加え事件の中心にいる林のそれぞれの視点で進むのでドキドキしながら読みました。不法滞在とか密輸とか、日本人としてちゃんと考えなくちゃいけないですね…。林(と後ろの組織)の計画がもし現実だったら…と思うと恐ろしいです。そんな中で潮崎の明るさが救いだったり。愛読の警察小説が出て来るたびに「わかる!」って思って倍楽しめました。面白かったー!2009/10/21

ちょく

4
女性作家が描く警察小説では、男社会の理不尽な差別の中で頑張る女がよく出てくるが、この作品には全く出てこないので、そこは大いに評価したい。ミステリ要素は無くミステリ読みには辛いが、ハードボイルドものとしてはお手本のような出来で、悪く言えば紋切り型で新鮮みに欠ける。偏に潮崎のキャラクターに救われている作品である。作中、日本での銃の合法化が中国側の目論見として語られるが、日本では厳罰化することはあっても、銃を持つ者に対して銃で対抗しようという発想は出てこないだろうと思う。続編があるようなので読んでみたい。2014/02/17

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