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講談社ノベルス
QED ventus 鎌倉の闇

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  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061823846
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

「“神”は三種類に分類される…まず第一が、大自然。次は祖霊。最後は、時の朝廷に対して戦い、恨みを呑んで亡くなっていった人々」。銭洗弁天、鶴岡八幡宮、御霊神社…鎌倉をそぞろ歩く奈々、沙織の棚旗姉妹に、桑原崇が説く「鎌倉=屍倉」の真実!源三代にまつわる謎の答えが、闇の中に白く浮かび立つ。

著者等紹介

高田崇史[タカダタカフミ]
昭和33年東京都生まれ。明治薬科大学卒。『QED百人一首の呪』(講談社ノベルス)で、第9回メフィスト賞を受賞しデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えみ

62
歴史ってそんなに残酷で凶悪でホラーなのか…と戦々恐々としながら、それでもしっかり隅々まで読んでインプットしてしまうQEDシリーズ。今回は鎌倉、そして源氏・北条家の華々しい歴史に埋もれた残虐非道な闇の歴史を突き付けられる。同時進行である失踪・殺人事件の真相解明も行われていくが、最後の最後で明かされる真実と奸悪な人格が降臨したような独白に、大なり小なり人は生きている限り誰かを操り自分の利益の為に利用して、ほくそ笑むことを繰り返す遺伝子が組み込まれているのだろう。と身震いした。鎌倉の濃厚すぎる歴史が証明される!2022/11/14

とも

33
★★★★今回の作品は、ミステリー色は薄く、その分旅ガイド的な色が濃い作品に仕上がっている。鎌倉という地は関西人にとっては馴染みが薄く、地理感も全くないが、添えられた地図を見ながら鎌倉の地を散策しているようである。またこの鎌倉に過去存在した幕府とその時期に発展した鎌倉仏教を深く掘り下げるとき、歴史で習った内容とは相当に異なる隠された史実が浮かび上がったとき、出不精な私でも訪れてみたくなった。2018/02/03

るぴん

28
図書館本。第8弾。舞台は棚旗姉妹の地元・鎌倉。平安時代が平安ではなかったように、鎌倉時代にも闇に沈んだ歴史があったんだな…。源氏三代を含め、鎌倉幕府は最初から北条氏のものだったのはわかったけれど、子や孫を次々と暗殺された北条政子の立場は、どういうものだったのだろう?心では泣きながらも、北条家のためには仕方ないと思っていたのだろうか?興味が湧いた。ventusは事件と直接関わらないシリーズということなのかな?直接関係ないなら、歴史解釈パートだけでいいのに…。2016/12/15

ふぃか

17
作品の8割が鎌倉案内。これぞQEDクオリティ。鎌倉散策前にはもってこいで、有名寺社を一つずつ丁寧に解説してくれる。日本史が苦手な私には、地図と一緒に、源氏一族と周辺の家系図が欲しいところ。鎌倉の地で繰り広げられた複雑な駆け引きは人間味にあふれ面白い。鎌倉の由来、水に縁深い弁財天が祀られる意味、源氏と北条家、恨みを残したさまざまな怨霊たちとそれにもなれなかった男、そして女。歴史読み物として楽しめた。沙織のキャラクタづくりはちょっと乱暴かな。奈々と正反対に作っただけという気がする。事件はいつも通りオマケです。2012/05/01

11
鎌倉に出かける際は是非再読してから出掛けたいと思う。頼朝について、見方が変わる作品でした。2013/09/21

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