講談社ノベルス
四季 秋

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  • サイズ 新書判/ページ数 273p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061823532
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

手がかりは孤島の研究所の事件ですでに提示されていた!大学院生となった西之園萌絵と、彼女の指導教官、犀川創平は、真賀田四季博士が残したメッセージをついに読み解き、未だ姿を消したままの四季の真意を探ろうとする。彼らが辿り着いた天才の真実とは?『すべてがFになる』の真の動機を語る衝撃作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAKAPO

48
『四季・秋』は、犀川と萌絵を中心に描かれ、そこに保呂草と各務が絡んでくるという、S&MシリーズとVシリーズの外伝のような作品だった。萌絵と紅子が初めて会うシーンに、林が現れるという偶然?も嬉しい。犀川は、四季の残したメッセージに気づき、萌絵とともにイタリアへ旅立つ。そこに同様に、四季のメッセージを解いた保呂草が各務を伴って現れる。登場人物が狙っているものも予想がつく範囲に収まっており、乱発気味の叙述的な描写もなく、落ち着いて読み進めることができる。コアな森先生のファンにとっては、物足らない作品かも(・・?2016/06/24

akira

45
四季シリーズ第3段。 なんだこれは…夢か?こんなことが本当に起こりうるのか…(恍惚 予感はある。予測もする。予想もした。でも実際にこれらの遭遇が描かれた時、とても現実味がある。彼と彼が交わす会話、彼女と彼女が出会うその瞬間瞬間に息をのみ、全身が反応する。 物語とはいえ、自身のものとして体験されるそれらは、まさに夢の様なひと時だった。 しかし、中盤のドリームパーティは、まさに「全員ラスボス」だったなぁ…ほぼすべての会話が神がかってたし、最高でした。 「そう…、私、抜きですか?ババ抜きってことね」 2013/05/04

るぴん

32
『有限と微小のパン』後、姿を消した真賀田四季を犀川創平と西之園萌絵が追いかける『秋』。春、夏と違い、萌絵視点でストーリーが進むので読みやすく、面白かった♫S&Mシリーズが大好きだったので、犀川先生と萌絵のその後が読めて感激(≧∇≦)犀川先生の笑えないジョークや、2人のずれた会話も懐かしい。「わかるけれど、わかりたくない」と涙する萌絵の成長が感慨深い。そしてまさかの萌絵と紅子さんの対面。紅子さんは四季とは真逆の天才。「扇風機を好きになったか、太陽を好きになったかの違いです」。格好いいな〜(*´◡`*)2014/11/09

31
森博嗣さん四季シリーズ第三弾、秋。真賀田四季との再会そして「全てがFになる」で語られなかった事実が彼女の口から語られる。保呂草さんと各務さんも登場し集大成という感じ。この後どう冬に繋がっていくのか。2017/11/05

Yuna Ioki☆

28
20年以上前の春から色んな人々との繋がりが出てきた。春と夏は四季の人物説明と四季が事件を起こすまでが描かれていたが、秋はS&Мに主役が交代し四季を追い、全ての謎をとく手掛かりを探す展開。四季が脇役になりS&Мに主役が交代してから俄然面白くなってきた。次の冬でどういう結末が待ち受けているのかがもの凄く気になってしかたがない。2013/10/27

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