講談社ノベルス
四季 春

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  • サイズ 新書判/ページ数 265p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061823334
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

『すべてがFになる』の天才科学者、真賀田四季の少女時代。叔父、新藤清二の病院で密室殺人が起こる。唯一の目撃者は透明人間だった!?すべてを一瞬にして理解し、把握し、思考する才能に群がる多くの人々。それを遙かに超えて、四季は駆け抜けていく。其志雄は孤独な天才を守ることができるのか!?四部作第一幕。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かのこ

63
再読。四季四部作・春。天才・真賀田四季博士、生命の黎明期。神がもし地上に降り立ったら…そんな事を考えてしまうほどの圧倒的な存在。これまでのシリーズのイメージは補完され、今さら回収されていくあの伏線たち。やっぱりこの四部作は凄い。改行も多く一冊の分量はそれほどでもないと思うのに、濃密すぎて考察していったらキリがない(>_<) 異次元の存在でありながら、時折ままならないもの(物体、感情…)に振り回されることもある(それも全て計算かもしれないけど笑)真賀田博士にどんどん惹かれてしまう一冊。2018/06/20

KAKAPO

54
真賀田四季の5歳から13歳までの生い立ちを僕の視点から綴った物語…四季の頭脳が桁外れであることを説明する前半は、とても読みやすいが、後半は、語り手である僕が不可解な存在になるので読みにくい。もはや読者は、ありふれたストーリーを期待していないと思うが、冒頭に起こる事件は解決しないまま放置され、ミステリィとしての体を成していないあたりは、森先生らしい独特な世界だ。一応、プロローグで始まって本編があり、エピローグで終わるという構成になっているものの、『四季・春』は、四季シリーズにおいて起の章に過ぎないのだろう。2016/06/18

akira

41
四季シリーズ第1段。 もっとじっくりいくはずだった…はずが…。 久しぶりの真賀田女史。切れ味。移り移りまた移り、とり残される。だがそこがいい。 思えば「すべてがFになる」と「笑わない数学者」は、会話を必死に理解しようと読んでいたけど、その後のシリーズではそうでもなくなった。 いま、それが戻ってきて非常に嬉しい。 そして、スカイ・クロラでも使われたあの手法。幻想的で空気的で詩的。この世界観は嫌いじゃない。 「今は春、彼女はそれを思い出す。」2013/05/02

ぽぽ♪

39
Vシリーズを経てようやくたどり着いた四季シリーズ。四季の天才っぷりに驚き。5歳であれだけの事考えられるってのが、やっぱり天才なんだなぁ。語り手が色々分かれて混乱しましたが、独特の世界観は好きです。2014/12/17

34
森博嗣さん四季シリーズ第一弾。以前読んだ時はVシリーズを読ま無かったから理解できなかったのかと思ったけど読んだ今もやはり難しい。栗本基志雄と真賀田基志雄と透明人間?誰が四季の別人格で誰が実在するのか、、。2017/11/04

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