内容説明
夏休み、人気のない校内で発見された身元不明の刺殺死体。電気錠で門は閉ざされ、残された高校生らは自分たちだけで犯人を名指そうとするが。殺人教唆のアジビラや家庭内の犯罪など、互いの暗部が事件に影を落とす中、ひりひりする推理合戦が展開する。蒼こと薬師寺香澄が登場する建築探偵シリーズの番外編。
著者等紹介
篠田真由美[シノダマユミ]
1953年、東京本郷生まれ。早稲田大学第二文学部卒。専攻は東洋文化。91年に『琥珀の城の殺人』が第二回鮎川哲也賞の最終候補となり、翌年、東京創元社より刊行。中井英夫氏らの注目を集めた
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感想・レビュー
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胡瑯
13
番外編。蒼の高校で起きた殺人事件を解決する話。犯人はさっぱり分かりませんでしたが、キャラが個性的で楽しく読めた。現実的ではなくゲーム感覚でしたが。ラストまで読んだあとプロローグ(エピローグにつながるプロローグと題がありましたね)を読んで読了。被害者の人となりなども知りたかったけど、そこは特に重要じゃないんでしょうね。そういえば食中毒事件も何かの伏線かと思ったけどそんなことはなかったです。2014/10/13
ソラ
10
内容(「BOOK」データベースより) 夏休み、人気のない校内で発見された身元不明の刺殺死体。電気錠で門は閉ざされ、残された高校生らは自分たちだけで犯人を名指そうとするが。殺人教唆のアジビラや家庭内の犯罪など、互いの暗部が事件に影を落とす中、ひりひりする推理合戦が展開する。蒼こと薬師寺香澄が登場する建築探偵シリーズの番外編。 2009/02/08
薫子
8
再読。蒼の高3夏休み中に校内で起きた事件。最後、喫茶店での蒼の言葉がいい。苦しい時があって、なんとか乗り越えて、笑えるようになったからこその言葉。とはいえ、普通の高校生が死体を目の前にして通報せずに自分たちで解決しようとするのは、やはり不自然だよなぁ。嶺生がどんなに理屈こねようともね。2014/09/02
ホームズ
5
番外編での蒼は京介たちといる時よりも不安定な感じ。読んでいるほうが蒼の過去について知っているからかな?蒼と結城君との関係はとりあえず大学までは続いているんですね(笑)この二人の親友たちも大きな壁を乗り終えられるんでしょうか。気になってしまいますね。2009/07/01
ホームズ
4
蒼の物語は好きだな~(笑)2006/03/02