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講談社ノベルス
QED 竹取伝説

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  • サイズ 新書判/ページ数 309p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061822955
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

“鷹群山の笹姫様は…滑って転んで裏庭の、竹の林で右目を突いて、橋のたもとに捨てられた”。不吉な“手毬唄”が残る、奥多摩は織部村。この村で、まるで唄をなぞったような殺人事件が発生。崇は、事件の本質を解き明かすべく、「竹取物語」の真実から「かぐや姫」の正体にまで迫る。まさに「QED」の真骨頂。

著者等紹介

高田崇史[タカダタカフミ]
昭和33年東京都生まれ。明治薬科大学卒。『QED百人一首の呪』(講談社ノベルス)で、第9回メフィスト賞を受賞しデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えみ

66
今回も見事なQED、証明が終わった。『竹取物語』ならば様々な歴史的背景や作者の意図したところを鑑みても、二重の意味や隠された秘密など常識を覆されるような真実が見えてきそうで期待しながら読んだ。そして裏切らないのがこのシリーズの凄いところ。現代に起こった殺人事件から「かぐや姫」そして「七夕」さえも、その正体、本質を暴かれていく。タタルの最強の歴史推理はもはや歴史に残したいレベル、国宝級の歴史探偵といっても十分受け入れられる。歴史の中で生まれた伝説はどんなメッセージを残しているのか。事件との繋がりが興味深い。2022/07/19

とも

37
★★★☆御伽噺の竹取物語、言わずと知れたかぐや姫の話しを題材に、その隠された裏の歴史があからさまにされる。たたらの悲話、君が代の謎、素戔男尊に纒わる神話との繋がり、古代出雲伝説にまで広がっていく。真偽を求めて真剣に読むもよし、どこまが真実でどこからが虚構かは別に一種のダークファンタジーとして読むのも一興かと。2018/01/06

ちゃも

27
良き。前作の『式の密室』を読み飛ばしていたため、最初の方の会話はあんまりよくわからなかったけど、それは『式の密室』を読んだときに明らかになるということで。竹取物語を中心に、様々な話に広がっていく。この手の本では、タタラ製造は鉄板なのかね。いろんなところで出てくる。七夕に関しては、『毒草紙』シリーズの本でたっぷり味わったはずなんだけど、かなしいかなだいたい忘れてましたね…新しい知識がいっぱい出てくるからね、仕方ないね!(ということにしておこう)2018/10/03

しいらかんす

26
もう何の事件があったのか覚えていない(私の記憶力の問題)。桑原崇の民俗学講座を聞いているといっても過言ではない思う。そしてその話を聞くのがとても面白い。にしても、タタルの話に付いていく奈々ちゃんは記憶力も学習能力も凄い(そこ?)2018/01/14

那由多

20
前作の『式の密室』と重なる部分があるので、間を空けずに手に取ることをお勧めするが、独立した話なので個別でも大丈夫です。タタルの歴史解釈がすごく面白い。歴史を紐解くと暗部ばかり目に付くのは、勝者のための歴史だから仕方ないけれど、知ることによって何かが変わるはず。大国主命の命日も驚きだった。2018/10/02

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