内容説明
はるか昔、布部家を襲ったミイラ男の伝説。鏡の迷路という密室での兄の不可解な死につづき、ミイラ男の影はいよいよぼくのもとへと忍び寄ってくる。はたして、ミイラ男が顔の包帯を取ったとき、あらわれるのはいったいだれの顔なのか。里中満智子氏の手による、絵で犯人がわかる全く新しいタイプの推理小説。
著者等紹介
蘇部健一[ソブケンイチ]
『六枚のとんかつ』で第3回メフィスト賞を受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
14
何故里中さん・・・。ページのイラストをめくると衝撃。密室よりそっちの印象が強く残る。ある意味今回の探偵は斬新かもしれない。正男、現金なと思ってたら・・・ラストのラストでうわー。な感が・・・(今回一番の衝撃)!! 真のメインは密室よりそっちか!
OKKO (o▽n)v 終活中
10
あたくし、6年前に読んだときはどうもお気に召さなかったらしいが、今回は面白かった! ◆で、最後のページで全てがあまりにも大掛かりにひっくり返ってしまい、貧弱な私の脳みそでは何がなんだかわからない~~! もう一回読み返してみるっ!2020/02/25
たなと
3
蘇部健一初読み。イラストで木乃伊男の正体がわかる!というのが本書のふれこみ。その通りなんだが、イラストだけじゃ誰かわからなかったのは私だけか…?(皆同じような顔すぎる)鏡の部屋のトリックは双子説が出た時点でなんとなく見えてしまうのが惜しい。最後のイラストの意味、他の人の感想読むまでわからなかった。あのイラストの意味がわからないと衝撃度が半減以下なのももったいない。「六枚のとんかつ」はいろいろ物議を醸しているそうだけど、本書は普通に楽しめた。本書は何が驚いたって著者の写真が一番の驚き。2012/10/09
まるまる
2
私の中では「蘇部作品=六とん」なので、全うな推理小説を読んだのはこれが初めてかもしれない。面白かった!ところどころに蘇部節が見えつつ、推理小説としてもきちんと成り立っている。量としてもさくっと読めるし、イラストもちゃんと生かされているし、ちょっと時間の空いたときに読むには最適。2012/10/26
みなみ
2
中々面白い試みといった感想。この小説じゃないとできなかったんだな、というトリックに唸らされた。コロコロと提示される謎への解答も面白い。里中さんも挿絵もいい味を出している。2012/08/05