講談社ノベルス
『瑠璃城』殺人事件

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  • サイズ 新書判/ページ数 213p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061822634
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

密室と化した図書館内で女性が短剣で貫かれる。周囲には七芒星の模様が。城から六人の男が消失、首を切られ、辿り着けるはずのない湖で発見される。さらに頭部を失くした人間が突然現れたり、人の出入りのない状況で四体もの死体が消える。恐るべき不可能犯罪の運命的な連鎖を描く本格ミステリ。

著者等紹介

北山猛邦[キタヤマタケクニ]
1979年8月9日生まれ。「『クロック城』殺人事件」で第24回メフィスト賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yukision

65
輪廻転生を繰り返す男女のミステリー。やや難解な上に何でもありな印象だが,他の北山さんの作品と同様トリックの壮大さと不思議な雰囲気が魅力。2021/10/26

雪紫

49
再読。城シリーズだと「城」の印象が一番薄いけど、その分「瑠璃城」の六人の首なし騎士のトリックはインパクト絶大(やっぱこのトリック好きなんだよな)。再読でも生まれ変わりはやや複雑だけど、この本魅力的なんだよな・・・。妙に取り憑かれそうで。2021/08/31

そのぼん

29
時空を越えたストーリー展開でした。裏の解説にはミステリだと書いてありましたが、ミステリーのではないような・・・。あちこちに話が飛ぶので、置いてきぼりに何度もあいそうになりました(苦笑)。最後まで読んでも『 ・・・!?』って感じになりましたが、雰囲気は悪くなかった気がしました。2012/12/28

pulpo8

23
輪廻転生を繰り返し殺し合う運命を持つ男女に起こる、それぞれの時代の不可能犯罪。ファンタジーな世界観なのに事件はかなり凄惨でグロテスク。これが北山さんの持ち味なのかな。確かに癖になる。島田荘司の「斜め屋敷の犯罪」でテンションが上がった私には畳みかけるような3つのトリックが嬉しい。特に生首と血の部分。想像してもやらない(笑)。肝心のストーリー、半分以降は結構乗れた。マリィとレインの恋にほんわか。ジョフロワの目的の意味など読み取れていない部分は多いけど。スノウウィの“時を越える探偵”という設定、キャラがいい。2016/05/12

なしかれー

16
一応、シリーズの2作目という位置付け。「ジョフロワ」という共通項はあるものの、別世界か。悲壮感漂う雰囲気は前作の退廃的なものを引き継いでいるようにも思う。生まれ変わりを繰り返すなかで、明らかに徒労を感じながら、それでも運命と抗う彼女たちの強さが胸を打つ。ミステリとしてカテゴライズされるのだろうと思うと、もやっとしてしまうけれど、本格と言われれば確かに本格だと思うし、何か難しいなと本編とは別なところが気になる羽目に。2014/10/18

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