内容説明
土井超音波研究所の地下、出入りが絶対に不可能な完全密室で、奇妙な状態の死体が発見される。一方、地球に帰還した有人衛星の乗組員全員が殺されていた。数学者小田原長治の示唆で事件の謎に迫る瀬在丸紅子は、正体不明の男たちに襲われる!前人未踏の宇宙密室!ますます冴える森ミステリィ、絶好調Vシリーズ第9弾。
著者等紹介
森博嗣[モリヒロシ]
1957年愛知県生まれ。現在、国立某大学の工学部助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽぽ♪
31
いつもは七夏と林とのやりとりがメインだけど、今回は紅子とのやり取りで、そこまでイライラしなかった。どうも、紅子派なので、七夏の林ターンは読みたくないのかも…へっくんが健気でした。何で離婚したんだろう?幸せな家族でいて欲しかった。2014/12/03
igaiga
25
へっ君のイニシャルが「S,S」であることが判明。cではないのよねー。そして前作謎だった練ちゃんの謎が少しわかる。密室死体の謎はもう想像すらできない。どういう仕掛け!? でも相変わらず4人(というか紫子と練無)が面白い。森川くんも面白いけど。2017/09/09
佐島楓
25
Vシリーズ第9弾。ああ、あの話がここでこうつながるのか・・・という驚きがありました。あと、ある場面での紅子さんの取り乱し方を見ていると、彼女も人間離れしているように見えて実は誰よりも人間味がある人なのかもしれないと思えました。依然謎の部分のほうが多いですが・・・。2013/09/21
さく
17
へっくんがいなくなって取り乱す紅子さんに安心した。ちゃんと愛しているんだな。いつもほったらかしのような印象だったから。保呂草さん、本当についてなかったな。れんちゃんを見てるとなんだか切なくなる。れんちゃんが好き!2017/05/27
*Nimi*
15
"こんな仕掛け予想できるわきゃない!"と、Vシリーズはキャラを楽しむ作品だと解釈。 今回はれんちゃんの過去と本来の人格が少し見えて良かった。 『生きていくためには、その方が楽だから、人は仮面を作る。』 『「混沌とした話をしているね。もっと抽象的に言いなさい」「ようするに、つながっているのに、つながらない」』2014/08/22