講談社ノベルス
最後のディナー

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  • サイズ 新書判/ページ数 279p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061822276
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

龍臥亭で出会った里美と石岡に新たな事件が。僧侶を救うため、老婆は噴火で一面灰に覆われた畑から誰にも見咎められず大根を引き抜いた!?(「大根奇聞」)英会話学校で知り合った孤独な老人がとったイヴの夜の謎の言動。過酷な運命の連鎖を圧倒的筆力で描いた表題作ほか。日本を去った御手洗潔から、驚くべき啓示がもたらされる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

RED FOX

14
何度目かの再読。短編3つ。私のヒーロー御手洗&石岡君は永遠に懐かしいので冷静に評価がくだせません(笑)それにしても2話の「大根奇譚」の凄い謎解きに、昔は「なんかなあ、そんなのこうでこうでこうじゃん・・・」とトリックの隅をつついていたが、今読むと「オッケー!(>_<)」と感動にむせぶ始末。2015/03/25

リー・チャン

7
★★★★☆ 「龍臥亭事件」で出会った犬坊里美が横浜の大学に進学し、石岡と再会するシーンから始まる短編集。石岡は明らかに里見を意識しており、里美も満更でもない様子。 御手洗は遥か彼方の海外から、電話とファックスのみで事件を解決。完全に安楽椅子探偵と化している。「大根奇聞」と「最後のディナー」はどちらも孤独な者たちが主役の悲しいストーリーだが、最後は救われる展開だったので良かった。2021/11/14

ぼん

7
短編3作。「里美上京」は龍臥亭事件で出会った里美と再会する話。馬車道に取り残された孤独な石岡に新たなコンビ誕生を予感させる全然ミステリでない話。「大根奇聞」はうまく視線をかえた歴史(?)ミステリ。御名木との出会いから肝心の「謎」を知るまでをサラリと読ませる導入は流石島田という感じ。「最後のディナー」はより叙情的でせつなくなる話。自分に似た境遇を持つ老人に石岡が自身を重ねるが、それよりも里美との再会こそがかつて失った愛する人との未来を取り戻すチャンスである事に気付いて欲しい。勇気を出せ!石岡君!!★★★★☆2011/10/20

さるきち

4
里美と石岡との間がいい。年齢差27歳を乗り越えて、普通につきあっている。 こんなふうな雰囲気が、いわゆるオジサンにはこたえられない。 どの作品もおもしろいが、「大根奇譚」は久し振りに良い本を読んだ。印象深い。 感動もある。一気に読んでしまった。2015/10/01

kumiko

4
石岡くん、頑張れ。里美との年齢差を考えると、二人の関係は不思議。2015/03/14

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