内容説明
究極のフーダニットか、袋小路への道標か。ミステリ作家・綾辻行人のもとに持ち込まれる難事件の数々!落ちた「どんどん橋」の向こう側で、殺人はいかにして行なわれたのか?(表題作)“明るく平和な”あの一家を次々と不幸が襲い、ついに最悪の犠牲者が…(「伊園家の崩壊」)。ほか、全五編。本格ミステリの現在と未来を問う、超難問“犯人当て小説”傑作集。
著者等紹介
綾辻行人[アヤツジユキト]
1960年12月23日、京都生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。大学院在籍中の’87年に『十角館の殺人』でデビュー、いわゆる“新本格ムーブメント”の端緒となる。’92年『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。『殺人鬼』『眼球綺譚』等、ホラーにも意欲的に取り組む一方、’98年には自ら脚本・監修を務めたPS用RPG『ナイトメア・プロジェクトYAKATA』を発表。完成度の高い唯一無二の作品を創作し続けている
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感想・レビュー
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鱒子
45
図書館本。これは綾辻流バカミス?(^◇^;) 一応フェアに条件を提示してくれていますが、まったく想定外のところからパンチが飛んできた印象の短編集。そもそも普通の綾辻作品でも外しっぱなしの私には、ハードルが高かったです。 でも楽しい本でした(^^) 2017/08/26
山田太郎
35
再読。前読んだときはおもしろかった気がするが、今回読んだらなんかいまいち。しかし、1番目の話以外はきれいに忘れてた。2013/09/03
みかん
25
五編のうち、「どんどん橋、落ちた」と「ぼうぼう森、燃えた」の犯人当てが特に意外で面白かった! 「どんどん橋~」は数分考えてみたはいいけれど全く分からず、「ぼうぼう森~」に至っては作中の「僕」と同じ勘違いと思考で完敗。やはり、綾辻行人は一筋縄ではいかなかったと痛感した。2017/05/26
yukision
24
綾辻さん,こんなミステリーも書くんだ,と唖然としたのが第一印象。ミステリーとして反則じゃないか,と思いながらも,答えがあまりに意外すぎて清々しささえ感じた。終始楽しませてもらいました。(でも伊園家の崩壊はちょっと悪ノリが過ぎるわ…。)2019/08/26
ステビア
16
トリッキーな短編集。真面目に読んではいけない。どれも技巧が凝らされていて良かったと思う。2015/08/02