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講談社ノベルス
紫骸城事件―inside the apocalypse castle

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  • サイズ 新書判/ページ数 280p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061821842
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

城。それは無為にして空虚なる巨大な骸。世界を蝕んだ魔女の悪意の果てに、その城塞は百万の生命を吸い、千万の呪詛を喰らって造られた。事件は、荒野の中心に聳えるこの悪夢の巣窟に、魔導を極めんとする者どもが集いしとき起こる。呪いとしても不条理。魔法としても不可解。殺戮としても異常―数奇にして非情なる謎の果てに、したたる血さえも焼け爛れる、底無しで出口のない連続大量殺人の惨劇が幕を開ける。

著者等紹介

上遠野浩平[カドノコウヘイ]
1968年生まれ。『ブギーポップは笑わない』(電撃文庫)でデビュー。その驥足がいまもっとも注目される作家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

43
戦地調停士シリーズ。再読。今回はエドワードたちの活躍はほぼ無く、風の騎士の友人であるフローレイド大佐が主人公。紫骸城という遺跡じみた構築物を舞台としたグランギニョール。犯人捜しというよりは、生き残るための手段としての謎解き。魔法使いコンテストといった趣の中で次々と起きる殺人事件。魔法という推理には在ってはならない要素があるなかで、キチンと伏線が回収されているのは流石。最狂の魔女と最強の人造少女は、何処へ舞台を移したのだろう・・・。2016/11/17

ヱロ本Gメン

15
面白い。ミステリーの要は殺人ではなく三百年前の戦いだ。それは“ディード”と“ナイン”の究極の二者択一。ミラルキラルの二人は未だ決着のついていない(つくはずのない)戦いの体現にも見える。足掻きにも似た“次善の策”より、“ディード”の響きが甘美の調べに聞こえるのは、それか己の“本能”の在り方だからなのだろうか。ジワジワくる秀作。後書きらしい後書きも読み応えがあって嬉しい。2016/02/11

miroku

15
ファンタジーのフィールドで描かれたミステリーとしての完成度は高い。衝撃度は前作に及ばないが、面白かった♪2012/10/01

しまうま

11
再読。上遠野さんの事件シリーズ2作目。前作とは違い、事件の犯人は(推理力のほぼ皆無な)僕でも割とすぐに想像できた。どちらかというと今回はその「仕掛け」的な部分に謎があって、謎解きの場面までちっともわからず、そのおかげで読後の爽快感は前作以上だったかもしれない。この作者さんにはよくあることだけど、主役なはずのエドとヒースは物語が進むほど遠い存在に感じられ、今作の主人公は優秀なんだけど、どこか僕たちに近しい、それはルパン3世でいう銭形警部のような、そんな魔導士が語り部になるあたり、ニクいことするなと感心する。2018/01/27

=emy=

10
やっと積んでた2冊目突入。U2Rかわいい。前作に出てた登場人物いるのね。忘れてる…2020/12/31

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