講談社ノベルス
今夜はパラシュート博物館へ

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  • サイズ 新書判/ページ数 264p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061821668
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

N大学医学部に通う大学生・小鳥遊練無は、構内で出会った西之園家の令嬢に誘われ、「ぶるぶる人形を追跡する会」に参加する。その会の趣旨とは、N大内の各所に出没する謎の紙人形を観察するということだという。ぶるぶる人形の謎を解こうとはりきる西之園嬢に対して、いま一つ気分が乗らない練無だったが…。(ぶるぶる人形にうってつけの夜)他七編の森のミステリィの煌きを集めた珠玉短編集。

著者等紹介

森博嗣[モリヒロシ]
1957年愛知県生まれ。現在、国立某大学の工学部助教授。著作に、すべてがFになる(THE PERFECT INSIDER)、冷たい密室と博士たち(DOCTORS IN ISOLATED ROOM)、笑わない数学者(MATHEMATICAL GOODBYE)、詩的私的ジャック(JACK THE POETICAL PRIVATE)、封印再度(WHO INSIDE)、短編集・まどろみ消去(MISSING UNDER THE MISTLETOE)、幻惑の死と使途(ILLUSION ACTS LIKE MAGIC)、夏のレプリカ(REPLACEABLE SUMMER)、今はもうない(SWITCH BACK)、数奇にして模型(NUMERICAL MODELS)、有限と微小のパン(THE PERFECT OUTSIDER)、短編集・地球儀のスライス(A SLICE OF TERRESTRIAL GLOBE)、黒猫の三角(DELTA IN THE DARKNESS)、人形式モナリザ(SHAPE OF THINGS HUMAN)、月は幽咽のデバイス(THE SOUND WALKS WHEN THE MOON TALKS)、夢・出遇い・魔性(YOU MAY DIE IN MY SHOW)、魔剣天翔(COCKPIT ON KNIFE EDGE)、短編集・今夜はパラシュート博物館へ(THE LAST DIVE TO PARACHUTE MUSEUM)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さく

17
短編集。1話目の1行目から萌絵ちゃんが出てきて嬉しくなる。犀川先生が出てきてからはニヤニヤが止まらない。最近はVシリーズを読んでいたから、2人に会えて本当に嬉しい!特に犀川先生!これはもはや、恋!「世の中、いつもいつも、すぐに答えが見つかるわけじゃないんだよ。どれだけ沢山のものを保留していられるかが、重要な能力の一つだ」と犀川先生は萌絵に語る。そして、結局最後まで答えは教えてくれない。あぁ、これが犀川先生だった!8話ある短編のうち、最初の2話にしか犀川先生が出てこなくてがっかり。2017/05/14

tokkun1002

14
短編集3冊目。2001年。S&Mより大御坊さんの「どちらかが魔女」S&Mより国枝桃子の様子がおかしい「双頭の鷲の旗の下に」VとS&Mより練無と西之園さんの「ぶるぶる人形にうってつけの夜」といったスピンオフ。驚いた。他「ゲームの国」「私の崖はこの夏のアウトライン」「卒業文集」「恋之坂ナイトグライド」「素敵な模型屋さん」2017/05/30

雨衣

13
再読。「ぶるぶる人形にうってつけの夜」の読了後、漂うのは素敵な余韻。それから、すごく茶目っ気を感じた「ゲームの国」。アナグラムで色々と出てきたのに惹かれたんだろうなぁ。「私の崖はこの夏のアウトライン」にはすごく奇妙な、でも何か形容の難しい好さが感じ取れた。そして、この作品の中で一番好きだったのは「どちらかが魔女」。読んでいて楽しかったなぁ。今回は自分も一緒に問題を考えられたからだろうな。まったく、錚々たるメンバーで”ミステリィを語る会”なんて素敵すぎる……!2016/06/22

佐島楓

13
「どちらかが魔女」と「双頭の鷲の旗の下へ」がS&Mシリーズ、「ぶるぶる人形にうってつけの夜」がVシリーズ。・・・ってすでに一部ネタバレかもしれません、ごめんなさい。若いっていいなあ。2013/06/03

MarsAttacks!

13
S&Mシリーズ関連の短編が三つと、その他の短編が四つ収録されています。S&Mシリーズの短編ですが、物語としても面白かったですが、お馴染みの人達の会話や行動が良かった、特に「ぶるぶる人形にうってつけの夜」はVシリーズのあの人たちも登場し、なかなか面白い競演を楽しみました。他の短編も色々と趣向を凝らしていて、面白く飽きない一冊でした。2012/02/19

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