内容説明
連続美少女殺人事件。死体ののどに突き立てられたハサミ。その残虐性から「ハサミ男」と名づけられたシリアル・キラーが、自分の犯行を真似た第三の殺人の真犯人を捜す羽目に…。殺人願望と自殺願望という狂気の狭間から、冷徹な眼で、人の心の闇を抉るハサミ男。端麗なる謎!ミステリ界に妖しい涼風が!第13回メフィスト賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
140
すっかり騙された過去があるのだけど『ROMMY』から連想して読みたくなったのでやや速め読みで完読。知ってて読むのも実はなかなか楽しめる話だな。2015/03/12
Yuna Ioki☆
75
1400-96-3 ☆メディアミックスフェスNo.13☆読メ登録1400冊目。殊能将之作品初読み。ミスリードにつぐミスリードで混乱させるのが目的かのようなミステリー(¯―¯٥)病んでる人も居たりして何がなんだかわからない状態にまで混乱(笑)単に私が馬鹿なのか?(笑)その割には解決はあっさりしすぎ(笑)2016/05/03
流言
75
どうしてわざわざ自分で事件を解決しようなんてするんだ? という推理小説にありがちなクエスチョンに対するアンサーが『このまま捜査が進むと真犯人である自分が模倣犯のぶんの罪まで被ることになるから』というのが良かった。当然是が非でも犯人を捕まえる必要がある道理だ。事件自体は解決編を読み終えてしまえば事件はむしろ平凡で矮小なのに対して、最後まで裁きを受けることなくむしろ被害者として扱われるワトソンである真犯人・ホームズである妄想人格の異様さが強烈に匂い立っている。タイトルもきれいにミスリードでごちそうさまでした。2015/06/22
たつや
54
まとめサイトで見て読みましたが、最初は映画「シザーハンズ」的なやつ?と、想像していたら、わりとストレートなミステリーではありましたが、何処か稚拙な印象が拭えないまま読了。この、どんでん返しは嫌いではありません。なるほど‼と、感心しても、もっとうまく面白くできなかったのかな?と、変な読後感です。でも、巻末の参考文献に「シャーロックホームズの冒険」があったので、ホームズ読みながら書いたの?と、笑った。2016/12/11
ころりんぱ
49
なるほどねぇー。結構真剣に読んでいたんだけど、まさかこんな風に騙されるなんて…え??うへっ!!(O_O)な〜にぃー?(ーー;)へぇーー。うはは、そうか、そう来ましたかー。となりました。そしてまた読み返しつつ、罠に見事はめられた事を確認しつつ、清々しく読了。私はこの手の本をあまり読んでいないので、比べ様もなく、細々とした感想はあえて書きませんが、面白かったです。2014/01/02