内容説明
賑やかな街の一角に、その店は存在する。燻べたような色の木の板、木の壁、木の天井。まるでそこだけ時に取り残されたかのような―その店。蒼然たる看板に大書された屋号は、『深山木薬店』。優しげな青年と、澄んだ美貌の少年と、元気な男の子の三人が営む薬種店は、だが、極めて特殊な「探偵事務所」で…!?メフィスト賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zag2
35
茨城県立図書館には茨城出身や県内在住の作家の作品を集めたコーナーがあり、そこでふと手に取った一冊。20年以上前の本ですが、そもそも高里椎奈さんの本は初めて。まあ、オジさんはこのジャンルを積極的には選ばないなあ。しかし、とっても面白かった。だいたい探偵役が三人の妖怪ってどうなの、ですが、孫の見ている「魔入りました!入間くん」を一緒に見たりしてるので、あまり違和感なく物語を楽しめてしまいました。時々、読んでみてもイイかな、高里椎奈さん。2023/01/11
扉のこちら側
24
再読。この1、2巻を実家に置き忘れていたが、無事実家から発掘して再読できた。料理が美味しそう。執筆当時の著者は22歳…女性でも二十歳そこそこで料理を美味しそうに書けるとはやるな。2013/02/10
愛奈 穂佳(あいだ ほのか)
23
妖怪・謎・推理・テンポの良い会話・世界観・設定・うんちく……随所に散りばめられているそれらが好みなので、途中、難解に感じられたり読むのに疲れたりしても(←)おもしろいと思うし、好きなお話なので年月経てても再読しちゃいます(^^ゞ2013/07/07
扉のこちら側
18
初読。かつくらから。軽いテンポで読めるためキャラ読みしてしまった。子どもが死ぬ話はやりきれないし、母親達も可哀想だった。2010/02/01
Yuki
13
キャラクターの設定がかなり好みでしたが、その魅力を伝えきれていないように感じました。ちなみに、一番のお気に入りは総和さんです。ストーリーはおおむね面白くて好きなのですが、文章が理解しにくいというか、今、いったい誰のことを説明しているのかが分かりにくいと思ってしまいました。まあ、これは私の読解力不足もあるのですが。シリーズで何冊か出ているようなので、続編では、もっとキャラの魅力が前面に出ていることを期待します。2014/06/03