内容説明
電話の通じなくなった嵐の別荘地で起きた密室殺人。二つの隣り合わせの密室で、別々に死んでいた双子のごとき美人姉妹。そこでは死者に捧げるがごとく映画が上映され続けていた。そして、二人の手帳の同じ日付には謎の「ＰＰ」という記号が。名画のごとき情景の中で展開される森ミステリィのアクロバット。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月子
28
事件の真相は分かりませんでしたが、もう一つの謎の方は真ん中あたりでもしかしたら？と気づきました。いつもの2人が出てこないから、なかなかスピードに乗れず読むのに時間がかかりました(-_-)でも、最終的には満足です（笑）2016/12/02
さく
23
S&Mシリーズ8作目。そうきたかー！！騙されました。ところで、事件の方はどうなったんだっけ。読んだのにすぐ忘れる不思議。今までの森作品の中では一番いまいちだった。笹木の手記ということで萌絵ちゃんが主人公じゃないし、犀川先生あまり登場しないし。そして笹木が気持ち悪い。いきなりキスって！！無理！！今回の犀川先生と萌絵ちゃんの会話のテーマは「伝達と思考」。言葉で思考しておけば、思考の本質に近い概念が言葉として記憶される。人は、伝達するために思考する。伝達することを想定しない思考、というのはありえない。2016/10/20
nari
23
何となくつきまとう、違和感…。読み終えて『そう言う事だったのか～!!』っと。こういう騙され方は大好きです。2015/01/21
星群
19
Ｓ＆Ｍシリーズ８作目。別荘での隣り合った部屋で、双子のような姉妹が死んでいた。第三の男登場！？あっ！犀川先生のいないところでモエちゃんが、キスしてる！？浮気？？とか、思ってたら、まんまと騙されました・・・。確かに、あの人のイニシャルもＭ・Ｎ。似てるのかも、あの二人。蛇足だけど、萌絵ちゃんと犀川先生が出てくる章のタイトルが「意味のない」「必要のない」「まったく余分な」・・・ってあって、何だか面白かった。2012/04/22
tokkun1002
18
S&M8作目。1998年。叔母と衝突し別荘を飛び出した西之園嬢は隣の別荘から抜け出した笹木氏と出会い隣の別荘へ。そして例により事件に巻き込まれてゆく…なんと。まんまとやられました。そうでしたか。納得。いやぁ参りました。ほんと。2017/05/08
