内容説明
資産家の人知れぬ“楽しみ”が、取り返しのつかない悲劇へとつながる表題作。日本中に大パニックを起こそうとする“怪物”『ジャバウォッキー』。完璧に偽造された遺書の、アッと驚く唯一の瑕疵を見事に描いた『完璧な遺書』―。おなじみ有栖川・火村の絶妙コンビが魅せる全部アタリの絶品ミステリ全6編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つらら@道東民
33
『ジャバウォッキー』は漫画でアリスの激走が見てみたくなりました。表題作は、単発ドラマ向きかしら。『完璧な遺書』アリスって火村の良い緩衝材になってるんだなってしみじみ。火村って無駄に敵を作るタイプではありますよね。2014/03/05
Yuna Ioki☆
29
面白くないわけではないのだか、長編好きの私には少しあっさりし過ぎて物足りない。短篇集なので仕方ないのだろうけど火村先生と有栖川有栖先生のやりとりをもっと眺めていたいかな。次は長編の朱色の研究を読む予定。2014/01/04
海月
25
国名シリーズの四作目。短編集。どれも面白かったけど、「完璧な遺書」と「ジャバウォッキー」の二編が特に気に入りました。「完璧な遺書」はこれまでの作品には見られなかった(と思う)、倒叙形式を用いているのが目を惹く作品で、犯人から見た火村助教授の印象に新鮮さを感じます。もう一方の「ジャバウォッキー」は独特の言語感覚とスピード感のある展開が楽しめる作品。「完璧な遺書」では不在だったアリスの活躍が見られるのも嬉しい。行動を共にしなくても、火村助教授との連携がカッコ良く決まるところはさすがですよね。2014/06/01
あっちゃん
16
国名シリーズ第4弾!短編集でした!「ジャバウォッキー」は、いつもと雰囲気が違って面白かった♪2013/02/19
tokkun1002
15
作家アリス7作目。1995〜97年。連作短編集。ドラマサイズ。作家アリスは謎解きを一緒に行えないので少しつらい。2013/09/27