講談社ノベルス<br> コズミック―世紀末探偵神話

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講談社ノベルス
コズミック―世紀末探偵神話

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  • サイズ 新書判/ページ数 709p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061819283
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

『今年、1200個の密室で、1200人が殺される。誰にも止めることはできない』―1994年が始まったまさにその瞬間、前代未聞の犯罪予告状が、「密室卿」を名のる正体不明の人物によって送りつけられる。1年間―365日で1200人を殺そうと思えば、一日に最低3人は殺さねばならない。だが、1200年もの間、誰にも解かれることのなかった密室の秘密を知ると豪語する「密室卿」は、それをいともたやすく敢行し、全国で不可解な密室殺人が続発する。現場はきまって密室。被害者はそこで首を斬られて殺され、その背中には、被害者自身の血で『密室』の文字が記されている…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

PSV

28
諸君、私は流水が好きだ。諸君、私は流水が好きだ。諸君、私は流水が大好きだ!JDCが好きだ。ワケの分からないネーミングセンスも好きだ。推理方法に名前がついてるだなんて鼻血が出そうだ。密室が好きだ。不可能犯罪が好きだ。真相を知ったときの衝撃は落胆と恍惚の入り混じった複雑な感情が渦巻く。空中密室が好きだ、胎児の密室が好きだ、ボーリング場の密室に至っては本気でネタ切れを心配したぐらいだ。諸君、私は流水が好きだ、愛してる。流水大説に光あらんことを!!  ★★★★★2012/04/21

おうつき

24
いつか読もうと思いながらもずっと避け続けていた作品。発表当時非難が殺到したというのも頷ける内容。私は以降のメフィスト賞作品などで耐性がいたのか普通に楽しめてしまったが、リアルタイムで読んでいたらそれこそ壁本だったかもしれない笑。余りにも荒唐無稽すぎる連続殺人や、無駄に人数が多くて個性が強いがほとんど扱いきれていない探偵集団JDC、風呂敷を広げまくった末のトンデモオチなど、勢いと物量で押し切られた感じがする。作中全体に漂う痛々しさも嫌いではなかった。2023/08/06

白椿

15
メフィスト賞=問題作という図式を作り、本格・変格を通り越して『脱格』という言葉まで作ってしまった作品。良くも悪くも画期的だったのは『論理的解決の放棄』『現実感が皆無な登場人物』『犠牲者数の大幅増』『絶対に当てることが不可能な読者への挑戦』などでしょう(笑)。確信犯的に『ミステリの約束事』を木端微塵にしていますが、この真相は(納得できるかどうかはともかく)『操りテーマ』の最終形と言えなくもありません。間違ってもオススメできる作品ではありませんが、読後『新しい何かを読んだ』という気だけはすると思います。2014/12/14

かみしの

14
ゴミ。トリックも糞なら文章も糞。最後まで読み終えて抱いた感想は“だから何?”。全体から漂ってくるサムさはかなりやばい。この白々しさとキャラ消費っぽさは西尾っぽいし、もはやミステリーではないのは舞城っぽい。すごいフォロワーを生み出したという点では価値ある小説家だとは思うが、とにかく内容がアレすぎる。九十九十九と犬神夜叉以外の探偵が頭悪すぎる。やばい。キャラ小説として読めばまぁ。僕の人生においてかなりどうでもいい一冊だったので、この壮大などうでも良さを味わいたい方には一読をおすすめする。※ツンデレです。2013/04/25

Taka

13
読んだー。伝説のイロモノ本。伝説の壁本。手が疲れた。そして読んだ感想は。もちろん。なにこれ?まず、人知を利用がした力によって殺されていく人々。まさかこれが永遠と続くの?と一人目から不安になる。トリックもへったくれもないパワーで30人殺されてから探偵達がごちゃごちゃ登場し謎解きという名の能力見せびらかしが始まる。じんつうりきとか千年生きてるお爺さんとか犯人は松尾芭蕉とかおいふざけんなとなるんですが。この本を書いたのが京大の大学生だと思うと、彼が楽しみながら一心不乱に書いた気がしてなんだかいいなあと思うのだ2023/02/18

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