講談社ノベルス<br> 笑わない数学者

講談社ノベルス
笑わない数学者

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  • サイズ 新書判/ページ数 344p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061819276
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

伝説的数学者、天王寺翔蔵博士の住む三ツ星館でクリスマスパーティーが行われる。人々がプラネタリウムに見とれている間に、庭に立つ大きなブロンズのオリオン像が忽然と消えた。博士は言う。「この謎が解けるか?」像が再び現れた時、そこには部屋の中にいたはずの女性が死んでいた。しかも、彼女の部屋からは、別の死体が発見された。パーティーに招待されていた犀川助教授と西之園萌絵は、不可思議な謎と殺人の真相に挑戦する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAKAPO

51
Fや博士たちに比べると、トリックにITが絡まないので、用語の難易度は低いかな?これ以上は、何を書いてもネタバレになってしまいそうなので、私がインパクトを受けた天王寺翔蔵博士と、犀川創平の言葉をピックアップしたい。先ず、天王寺博士「人間の最も弱い部分とは、他人の干渉を受けたいという感情だ。自己以外に自己の存在を求めることが、人間の本能としての幻想だ。」 次に犀川「どんな斬新な思想も、どんな先進の才能も、最後は防御にまわるものだ…純粋に攻撃的な行為、戦争や殺人でさえ、最後は防御になる…弱いから防御するんだ…」2015/12/31

月子

32
「χの悲劇」が読みたいなーと思ったら、どうせならシリーズ全部読んでからと思いついてしまって…。 大学生の頃に読み始めて覚えてないのもあるし、抜かした巻もあるので、とりあえずS&MとVシリーズ全巻買ってきました! 「χの悲劇」読むのはいつになるんだろう(笑) 「笑わない数学者」は飛ばしていたので初読でした。 トリックと犯人はすぐわかるけど、動機はわかりませんでした。2016/07/14

ゐわむらなつき

28
今作も面白かった。三ツ星館のオリオン像のトリックは想像がつくが、そこから先が難題であった。結局人間の定義次第でいくらでも見方は変わるもの。地下室にいた博士も外から定義しなければ不確定の存在なのだ。本人にとっては誰であろうと問題ないようだ。数学的でもあり哲学的でもあり、若干の消化不良感は残るが、色々な側面から楽しめた。犀川先生格好いいのになぜだか三枚目なのよね。萌絵が先生を手玉に取るのはビリヤードが上手いからか。2014/11/18

さく

26
S&Mシリーズ3作目。トリックも犯人もすぐにわかっちゃいました。こんなことめったにないから嬉しいです。最後の章で、解けたことにしようか解けなかったことにしようか悩む犀川先生にニヤニヤしてしまいます。2016/04/05

まるも

24
見取り図を見れば勘が働き、トリックも犯人もすぐに分かりました。それにしても動機や地下にいた人物など、肝心なところが煙に巻かれてしまったような気がして、いまいちスッキリしません。自分で定義しろってことなんでしょうか。2010/01/18

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