出版社内容情報
【内容紹介】
血で爛(ただ)れた顔、その上を縦横に走る不可解な亀裂。凄絶怪異「怪物」が虚栄の都・ハリウッドに出没。あらゆる生物を拒絶する水の砂漠・死海に浮かぶ「塩の宮殿」で、そのほとりに屹立する尖塔で繰り返される惨事――。御手洗潔の託宣がミステリの新たな地平を開く。島田荘司が圧倒的な筆力で描ききった傑作!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夏子
7
御手洗シリーズ長編。 タイトルの意味と作中の奇病の正体にはビックリ。言われてみればヒントはあちこちにあったし、確かに恐ろしい症状と言える。今回一番頑張ったのは御手洗も言ってる通りトフラー監督だと思います。2018/08/09
みっくん
4
タイトルの意味を知っていると、実はネタが半分近く解けちゃいそうな気がします。 でも、「これでもか」と言うほど、色々なネタが詰まっているので飽きないですね。 キャラの魅力に負う部分が多い作品だと思います。2013/07/12
kuri
3
死海に浮かぶ巨大ロケセットの頂きで串刺しにされた事件のトリックはすぐに分かりました。人魚の事件はかなり強引。謎解きの段階で登場する地下施設の存在は反則技では?。やたら長いミステリーがもてはやされていた頃の小説ですが、無駄に長過ぎると思いました。辛口ですみません。2012/10/01
えっ子
2
前半のホラーのところ、とても面白かった。文章力!!!!2017/10/19
ひつじ
2
この長さで四分の三読まないと御手洗が登場しない悲しさ…。現代の病巣というのはなかなか興味深いテーマだと思ったけれど、偶然で死体が増えすぎたような気がする。冒頭のエリザベートの小説が一番どきどきして楽しかった。2014/06/27