講談社ノベルス<br> スウェーデン館の謎

講談社ノベルス
スウェーデン館の謎

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  • サイズ 新書判/ページ数 274p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061818521
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

ミステリ作家・有栖川有栖が取材で訪れた雪深い裏磐梯には、地元の人々からスウェーデン館と異名をとるログハウスがあった。彼は珍客として歓待されるが、深い悲しみを湛えた殺人事件に遭遇する―。有栖と犯罪臨床学者・火村英生の絶妙コンビが、足跡のない殺人事件に挑戦。大好評「国名シリーズ」の第2弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

32
作家アリス国名シリーズ2作目。謎解きも殺人事件もシンプルなのに解けない。雪の上の足跡って推理小説の王道のような作品。わずか7歳のルネ君の死が、両親や祖父母にどんな苦しみをもたらしたか察するに余りある。切ないなあ。2015/07/06

tokkun1002

23
作家アリス5作目。1995年。作品の取材に磐梯を訪れた有栖。ペンションの隣には雰囲気のあるスウェーデン館、そして美しい奥さまヴェロニカが住んでいた。さて皆さんは腹落ち出来るだろうか。2013/09/27

海月

21
国名シリーズ二作目。正統派とか王道といった言葉が相応しい内容なので、安心して読み進めることができました。些細な手掛かりから論理的に謎を解明していく場面は、見事で感心させられます。2014/01/20

さくりや

20
やっと購入。前の感想で「作家アリスで1番好き」と書いたが今は上回る作品が幾つかある。無垢な子供の死から始まり、傷の癒えきらない人達が殺人事件の関係者になるからかずっと悲しいような薄暗さが伴う。たまに入る火村とアリスのテンポの良い会話にほっとするんだな。衒学強めのアリスとホームズっぽい語りの火村がなんか新鮮。って帯見たら『狂骨の夢』と同時期の刊行だった。昔の本だあ!2019/07/29

yumiDON

19
雪に覆われた通称スウェーデン館で起きる殺人事件。雪と言えば、の足跡の謎に挑む火村と有栖。謎自体はシンプルで、それなのに長編を飽きさせずに読ませるのは筆力だな、と感じる。冒頭で出てくる、天使のような子供の溺死事件が果たして関わっているのか、館を訪れている人々の気になる人間関係などを綺麗に着地させる良作です。火村先生はとても冷静で、理性的でその安心感が読んでいて楽しい。2022/04/03

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