講談社ノベルス<br> ユリ迷宮―二階堂蘭子作品集

講談社ノベルス
ユリ迷宮―二階堂蘭子作品集

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  • サイズ 新書判/ページ数 246p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061818491
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

バイカル湖の近くの氷原に建つ《吹雪の館》が忽然と消える家屋消失トリックの佳品「ロシア館の謎」。欧米では日本の麻雀と同じほどポピュラーな遊びであるコントラクトブリッジのパーティという衆人環視の中での殺人に挑んだ長編書下ろしの力作「劇薬」。名探偵二階堂蘭子の推理が冴える初の作品集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヤギ郎

16
二階堂蘭子シリーズ第5弾。中短編集。ロシア革命と絡めて、家屋消失トリックを描いた「ロシア館の謎」は興味深い。長編作品である「劇薬」はやや難しい。特に劇中に登場するカードゲーム「コントラクトブリッジ」を理解するのに手こずる。(ゲームそのものは事件とあまり関係なかった。)複層的に重なる真実を蘭子は華麗にひも解く。2019/11/12

宇佐見

3
二階堂蘭子シリーズのレベルがどんどん上がってきている。特に『劇薬』は脅迫状の位置付けが見事。事件の見方がどんどん変化していく構成もお気に入り。その他にも、『ロシア館の謎』での建物消失トリックはその場所だけのルールを生かしているところが素晴らしい。この流れで、最高傑作と言われる『人狼城の恐怖』へ。。★★★★☆2021/03/05

ホームズ

3
1998年1月7日初読

たかでる

2
名探偵・二階堂蘭子シリーズの短編集 ロシア館消失の謎、百合密室殺人、衆人環視の中での毒殺と3作品を収録 ロシア館は雰囲気が好き。 百合密室は少し簡単すぎた気が。 3作目は作中でも触れられてますが推理小説において残りページがまだまだあるのに名探偵が推理ショーを始めちゃうと大どんでん返しがあると勘ぐってしまいますね2010/12/16

カーゾン

1
M:「ロシア館の謎」こういう土地ならではのトリック、建材が1つも残らないの?という疑問は残れど、好きですねぇ。 「劇薬」クリスティの「ひらいたトランプ」もそうだったけど、自分がコントラクトブリッジ殆どプレイしたことがないんで、どうしてもそうなるのかな?と頭のなかに引っかかりが残りましたが、楽しめた1冊でした。1996/02/01

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