講談社ノベルス<br> 地獄の奇術師

講談社ノベルス
地獄の奇術師

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  • サイズ 新書判/ページ数 422p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061817906
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

〈十字架屋敷〉と呼ばれる、実業家の広壮な邸宅に、エジプトのミイラのように顔中に包帯を巻いた、異様な風体の男が出没した。復讐のため地獄から戻ってきた〈地獄の奇術師〉と自ら名乗り、十字架屋敷に住む暮林一族を皆殺しにすると予告した―。名探偵二階堂蘭子誕生の妖気漂う本格探偵小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あおさわ

7
名探偵二階堂蘭子初登場。怪奇的な要素が強いので、私好みでしたw犯人は予想がつきやすいし、途中から「奇術師」の存在がぼやけてるところでちょっと物足りなさがあるかもしれませんが、動機となった過去の真相の解明に興味が移動するので、通して面白く読めました。まあ真犯人の動機の狂気が「子どもの妄想」のようで、あまり伝わってこなかったのが残念です。2012/04/28

kagetrasama-aoi(葵・橘)

3
大好きな二階堂黎人氏のデビュー作。十代の頃から夢中で読んだ、ディクスン・カーや、江戸川乱歩を思い起こさせる作風が大好き。名探偵が違和感なく警察の捜査に関われるこの設定が良いですよね!巻末の島田荘司氏の”二階堂黎人論”も読み応えあるし!作者さま自らの注も良いです、もう「そうそう、そうなんだよねぇ!」と同意し捲りです(≧▽≦)。カソリックに対する感じ方はとっても納得出来るし。デビュー作なだけに、色々詰め込んで最後の十戎の件は、熟れきれてない感じがしますが、この若々しさも大好きです。熱気が伝わってきます。2016/01/20

伊万里

3
ミステリ読んだな、と思わせてくれる安定した作品だったと思う。キリスト教がらみの見立て、解決に向けての推理の展開は好きだった。ただ密室の解き方が若干驚きや面白みに欠ける気も…2014/06/20

寒っ!!

3
犯人たちが誰かは半分もいかない内に分かるし、それぞれの密室トリックも読んだ途端に分かる陳腐極まりないもの。正直、無駄に長いだけの駄作。作者が色々な本を読み込んでいるのは分かるが、どこかで見たトリックの流用ばかりで創意工夫のかけらもない。もし人狼城がこのレベルなら読むのは拷問に近いな。2013/01/23

Mayumi O

3
初二階堂作品。このくらいの時代のミステリー、好きだな。2012/01/28

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