内容説明
一瞬にして二人の幼い命を奪ったひき逃げ事故。犯人の横顔と子供の飛び出しを誘った若い男の姿を目撃した香織は、白骨温泉でその証言を封じようという何者かに殺された。ところが最も疑わしいひき逃げ犯、事故現場の男までも命を落としてしまった。“ひき逃げ事故”で得をした人物―。読者はこの謎をどう解くか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コマンドー者
1
中町氏の94年の長編作品。定番のプロローグとエピローグの騙しトリックから、ひき逃げ事件に端を発する連続殺人事件の複雑な二転三転する展開が楽しめる。2024/03/17
こくう
0
推理小説の推理の精度にはあまりこだわらないのでこの小説のその部分については分からない。息子をはねられた曽根さんの存在が最初から最後まで引っかかっていたが結局は死んだ子供は戻らないという諦観であった。ここまで諦め切れるのか現実問題としては難しいと思うので本当か?というもやもや感が曽根さんに対する疑惑につながったのか?2013/06/16