内容説明
戦国の魔王松永弾正、己が邪恋を成就せんと妖異玄怪の根来忍法僧をして数千の美女を狩る。伊賀者笛吹城太郎が妻篝火もまたその贄となって果てぬ。が、奇怪。復讐に起つ城太郎の前に弾正の寵姫は篝火の顔で艶然と微笑み地獄へと誘う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
花乃雪音
14
『甲賀忍法帖』が超人対超人なら『伊賀忍法帖』は凡人対超人である。しかも一人の凡人忍者対七人の超人僧たちという絶望的な戦いを主人公は強いられる。これは力不足の弱者が手練手管を尽くして強者に立ち向かう物語と期待したら肩透かしを食らう羽目となった。伊賀忍者笛吹城太郎を中心に話が進むが結果的に主役は別の人物に思える展開を迎える。2022/03/31
黑猫
0
2004年11月26日読了2004/11/26
Kenshi
0
出会って別れて、追いつ追われつ入れ替わりつでめちゃ面白い。特殊能力を持たない主人公VS七人の忍者ということで誰がどう倒されるか? という意外性はないが傘や扇を使った忍法は奇想に溢れてて全く飽きない。2021/05/20