講談社ノベルス<br> 黒猫館の殺人

講談社ノベルス
黒猫館の殺人

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  • サイズ 新書判/ページ数 273p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784061816152
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

自分が何者なのかを調べてほしい。記憶を失った老人の依頼が推理作家鹿谷門実のもとに舞い込んだ。唯一の手がかりは彼が自ら書いたと思われる「手記」。そこには「黒猫館」で彼が遭遇した奇怪な事件の顛末が綴られていた。舞台は東京から札幌、阿寒へ…。探求の果てに明らかとなる世界が揺らぐような真実とは。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オーウェン

63
シリーズの中でも異色な方向になる館もの第6弾。 冬馬の記憶喪失によって招かれた黒猫館。 そして冬馬の手記によって分かる殺人事件。 この真相を鹿谷門実が推理する。 黒猫館の秘密と、密室殺人の真相。 手記の中に隠された秘密。 それらを解き明かすと黒猫館の別の部分が顔を出すという構図は驚く。 シリーズとしては規模は小さいが、構成としては面白かった。2023/05/10

さっとる◎

46
【館祭】お久しぶりの綾辻さん館シリーズ(*^^*)ついに中村青司の館が我がホーム北海道、しかも道東に!蝦夷松の広がるプロローグ、霧の釧路にお馴染み阿寒…感無量。そりゃもうテンションは上がり、そこで私の負けはもう決まったようなもので。いや別に謎解いてやろう!って意気込んでミステリ読むわけじゃ、私はないけど(笑)。それでも確実に今回は最初っから目が曇っていたな!まあいいや、道東出てきたし猫出てきたし、どじすん出てきたし(*´-`)登場人物は好きになれないばっかりだったけど、彩る色々は好きなものだらけ。2017/02/11

とも

29
★★★★早いうちに犯人の想定は出来るのだが、トリックが読み解けないのは「時計感」同様。記憶を失った老人が、自分が書いたと思われる日記と作家鹿谷門美の作品から中村青司を結びつけ助けを求めることから物語は始まる。従ってプロットは、現実の鹿谷/江南コンビの捜索のストーリーに10年前に書かれた老人の日記を挟みスイッチしていく、作中作形式がとられている。更にこれまでに登場した人物がいろいろな形で登場してくるのも、シリーズ作品の醍醐味である。2020/07/25

assam2005

27
館シリーズ6巻目。記憶喪失の老人が唯一所持していたのは、とある殺人事件の詳細が書かれた手記。そして、その現場は中村青司が設計した黒猫館。またもや中村青司に引き寄せられた二人が事件の真相に迫る。最初に律儀に嘘偽りを語らないことを宣言し、話は始まる。もはや綾辻氏の読者への挑戦状。前回綾辻氏の手の内が少し見えたかのように思えましたが、とんでもない!今回は完敗です。ヒントすら気がつきませんでした。幅広い読書家の方ならそのヒントに気づけてたかも。完敗なのにスッキリです。2017/06/25

ちゃちゃ

24
(皆さんのコメントを見ていて,懐かしいシリーズを読みたいと思ったものの,はて,どれを読んだんだっけ?確かこれ読んでないよなあ・・・?)見取り図があるだけで,なんだかドキドキ。中村青司の名前に,ああ出てきたなあ!これこれ,この世界だよなあ~!あまりあれこれ考えずに読んだのでとても楽しめました。これを機に,シリーズ制覇を目指したいです。2011/01/15

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