講談社ノベルス<br> ふたたび赤い悪夢

講談社ノベルス
ふたたび赤い悪夢

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  • サイズ 新書判/ページ数 415p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784061815551
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

アイドル歌手・畠中有里奈にいったい何が起こったのか。刺されたはずの自分が生きていて、刺した男が死体で発見されたのだ。悪夢の1夜に耐えきれず、彼女は法月父子に救いを求めたのだが…。知的興奮とスリル。回転計はレッドゾーンにはりついたままだ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

72
探偵法月綸太郎シリーズ第5弾。「頼子のために」「一の悲劇」と三部作と言われる作品です。実際は「雪密室」「頼子のために」を読んでおくと、微妙な繋がりが解りやすく「一の悲劇」は、独立した作品で関係性は見えない。本作のヒロイン役は「雪密室」に登場したアイドルゆりりんであり、前作で出生の秘密をにぎられ脅されていた、その話の完結編とも言えます。後記のエラリー・クイーンの影響は大きく、名探偵である事を悩む法月綸太郎が、「名探偵の存在意義」に一応の答えを導き出す話でも在ります。この繊細で心弱き名探偵を、見守りましょう。2016/05/22

kagetrasama-aoi(葵・橘)

45
「名探偵 法月綸太郎シリーズ」第五作目。でも、時系列的には、前作と「頼子のために」の間に入る作品。「雪密室」で登場した”ゆりりん”が謎のメインの人物。「頼子」での最後の行動から立ち直れない綸太郎、重いテーマです。久保寺容子との会話に心うたれました。謎解きよりそれぞれの人物の生き方とか感情が、凄く胸に迫る作品でした。再登場の冨樫も、クズマスコミの象徴と思ってましたが、この人物の人生にも厚みがあるんだなぁ……と。最後は大団円といっても良い終わり方。2022/12/11

takaC

5
愛すべき綸太郎。(1995年)1999/01/01

wacky

3
再読5回以上。あぁ、もう18年も前の作品になるのか。ミステリとして秀逸・・・とは言わないが、法月作品の中で、1,2を争う大好きな作品である。前作で打ちのめされたリンタローが、新しい事件に無理やり巻き込まれて、その解決の最中に立ち直っていく様が良いのだ。おらぁ、ミステリ大好き人間だけど、その前に物語大好き人間だかんね。名探偵にはドヤッ?!と大見得を切ってもらっての大団円が大好きなのさ。2010/11/21

kagetrasama-aoi(葵・橘)

2
名探偵法月綸太郎シリーズ、第五作目。でも、時系列的には、前作と「頼子のために」の間に入る作品。「雪密室」で登場した”ゆりりん”が謎のメインの人物。「頼子」での最後の行動から立ち直れない綸太郎、さもありなんって感じです。重いテーマです。久保寺容子との会話にグッとくるものがありました。謎解きよりそれぞれの人物の生き方とか感情が、凄く胸に迫る作品でした。再登場の冨樫も、クズマスコミの象徴と思ってましたが、この人物の人生にも厚みがあるんだなぁ……と。最後は大団円といっても良い終わり方。良かったと素直に思いました。2016/01/07

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