講談社ノベルス<br> 人形館の殺人

講談社ノベルス
人形館の殺人

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  • サイズ 新書判/ページ数 287p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784061814202
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

飛龍想一が京都、北白川に建つ「人形館」に越してきた時,驚天動地の終結へ向けて秒読みは始まった。屋敷には父が遺して異形のマネキン人形たちが佇み、付近では通り魔殺人があいつぐ。そして彼にしのびよる姿なき殺人者。名探偵・島田潔の登場と奇矯な建築家・中村青司の影。…シリーズ最強最深のショック。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とも

29
★★★★作品の説明に異彩とか異色という事が述べられていたことが、開ページ後、非常に早い段階で犯人のストーリーのトリックの目星がつくかもしれない。一人称で進むストーリー、明確にされない中村青司の設計なのかどうかが分からない人形館、なかなか登場しない専属探偵の島田潔など、これまでのシリーズ3作とは完全にパターンを変えた展開も見どころ。それよりも、これ以降のミステリーを読むにあたって、さぁどこからがミステリーとして疑わなければならないのかの足元をぐらつかせるという点では、挑戦的作品であるともいえる作品で面白い。2020/06/14

ラテちゃん

23
これまでとは違う雰囲気だなとは思ったがまさか...島田さん...2018/01/12

Tanaka9999

17
1989年発行、講談社の講談社ノベルス。最も好き嫌いが分かれそうなパターン。途中の断章のはさみ方や「誰も入れない」と強調するところをみると、そのパターンかとうすうす思ってはみたのですが、そうじゃないだろうと期待してもいたので少し外れたか。「館」シリーズの異端児のようですが、「館」シリーズの不健康な部分は受け継がれている気がします。まぁ、だから騙されるのでしょうけれども。2022/09/16

ガラシャ

13
あとがきに館シリーズの中では異色とあしますがこのシリーズを読むのは2冊目で何が異色だったのか分からず残念です。最終島田潔が登場したあたりから「おや」と・・・。どうして一人称のままで書かれているの?これが謎解きだったのですね。2012/04/22

チャコ

12
今までの館シリーズの中では異色の作品でした。いろいろ面白そうな設定もあったのになぁと思うと少し残念です。始終薄い靄がかかったような感じで、最後も結局晴れることなく終わってしまったというのが正直な印象です。違いを楽しむという点では有りかもしれないですが、わたしは今まで読んだ他の作品の方が好みでした。子どもって時には純粋な残酷さを見せますが、それがよく分かる作品でした。2013/11/03

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