出版社内容情報
【内容紹介】
伝説の不死鳥、火の鳥。その血を飲んだクラブとダイアは、不死のからだとなり、数百年の眠りについた。そして、目ざめたとき、恋人たちの記憶は失われていた！古代エジプト・ギリシャ・ローマに大ロマンが展開する！！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ももん
7
Kindle。なんか夢中で読んじゃった。時代や立場が変わっても、また必ず惹かれ合う2人がめっちゃロマンチックで素敵だった。後、チロルちゃんや動物達がかわいい!2019/07/30
スターライト
5
執筆順では「漫画少年」に掲載された黎明編の次にあたる「少女クラブ」に連載されたエジプト編・ギリシャ編・ローマ編を収録。手塚は1946年デビューで本書は1956年発表なので、その長い活動期間の中でもごく初期に属する。その血を飲めば、たとえ死んでも甦るという火の鳥を軸に古代史や神話をストーリーに取り込み、少女雑誌らしくロマンスを添えながら展開。多忙だった時期には学生時代の松本零士（！）の手伝いを得ながら書いたそうだが、細かいタッチや生き生きとした描写はさすが漫画の神様。これを20代で書いたのだからすごいの一言2021/04/26
aki-M
4
これを先に読むべきだったのか、最後に読むべきだったのかと考えたほど、ギャップのありすぎに驚きました。メルヘンチックな感じが良いです。2014/12/17
Hiroshi Obara
3
少女マンガ版の火の鳥はちょいと違和感があるなぁ。 内容もいまいち2017/01/21
○○○ ○○
3
元々漫画に描かれる身体というものは爆弾が爆発しても髪の毛がチリチリになるだけの「死なない身体」なのであって、そこにあえて血を流し死ぬ身体を持ち込んだ手塚が再度、死なない身体をキャラを与える。一方に動物たちのようにただ単に傷つかず無限に生きるキャラ、もう一方に人間たちのように何度も死んでは設定を変え蘇るキャラ。前者が漫画的なキャラへのベタな回帰であるのに対して後者はスターシステムと手塚が呼んだ手法の応用であることは間違いなく、これと輪廻転生を組み合わると火の鳥という作品が出来上がるわけだ2015/10/26
