講談社学術文庫
単位の進化―原始単位から原子単位へ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 263p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061598317
  • NDC分類 609
  • Cコード C0140

内容説明

体の部分や身の回りの動植物を用いて長さや体積を表した時代から、高精度になり「メートル」「キログラム」などが国際的に統一されてゆくまで、単位はどのように定められてきたのか。それは時の権力に翻弄されながら研究を続けた先人たちの苦難の道程であった。身近な単位に秘められた波瀾万丈の歴史を、著者独自のユーモア溢れる語り口で易しく解説する。毎日出版文化賞受賞作。

目次

宇宙をかけめぐる単位
単位の博物誌
万物の尺度―人間
あとの半日は…
単位は権力者の手で
ドナウのほとりの天文学者
花のパリの“王の足”
単位はひとびとの手に
“メートル”をたずねて三千里
キログラムの難産
自然を計測するための自然から得た単位
メートル法は地球をおおいメートル単位は地球との縁を切る
ハードウェアからソフトウェアへ
原子単位の世界
一億分の一の狂いもなく

著者等紹介

高田誠二[タカダセイジ]
1928年生まれ。東京大学工学部計測工学科卒業。工学博士。通商産業省・計量研究所、北海道大学教授を経て、北海道大学名誉教授、久米美術館参事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ぐりにゃる

1
1mを測りとって下さいといわれて測り取れるだろうか?もちろん1mの物差しや巻尺があれば可能である。じゃあその1mの物差しや巻尺はどうやって作られたのか?1mの定義とは?と長さの尺度から始まって重さや光量など、おおよそ現代社会で接するいろいろなものの単位について、その起源から探ろうという話。近代科学において測定という分野は欠かせない。規格と称してあらゆる分野で測定の厳密さが要求されるだろう。知っているようで知らない単位について、語り調子で面白く読めた。2012/02/08

まっくどぅーなる

0
単位の定義についての歴史書。話題がころころ変わり、私には難しく感じたのでもう一度読んでみたい。2015/02/10

影実

0
学術文庫には珍しく(?)エッセイのような語り口。面白いが少し古い。文庫化にあたり関連することを書き下ろしてくれてもよかったのでは。2009/08/13

suzuki-takefumi

0
様々な単位の紹介に始まり、統一、共通単位としてのメートル法に続き、そこからいかに精密に、誤差をなくしていったかが書かれている。地球測定の労苦などにも触れられており、読み物としても面白い一冊である。2008/09/19

あかつや

0
古い本であり、講談社学術文庫に収められているということで「難解」という言葉がイメージされるが、実は著者のユーモアたっぷりな単位にまつわる小話集といった方がいいような内容の本。数学的な話や歴史の話など、少し込み入ったところにいこうってところでも、そのユーモアは全く消えることなく、最後まで楽しく読むことができました。2018/01/17

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