講談社学術文庫
古代豪族

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  • サイズ 文庫判/ページ数 413p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061598119
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0121

内容説明

財産の世襲が、全国各地に豪族を生んだ。弥生時代に誕生した豪族は、律令国家誕生でその性格を大きく変える。反朝廷と親朝廷。地方と都。さまざまな貌の豪族たち。役所と警察と裁判所と税務署をかねた郡司の生活とはいかなるものだったか。藤原氏などの有力豪族はいかにして隆盛したのか。飛鳥時代から最後の豪族・将門の平安中期まで、初期国家に蠢いた有力者たちの実像を描く。

目次

はじめに 古代豪族とは
第1章 激動の時代
第2章 国造から郡司へ
第3章 郡司の館
第4章 地方豪族の諸相
第5章 時代と人物
第6章 時代の転換
第7章 受領と土豪
第8章 古代豪族の最後
おわりに ふたたび古代豪族とは

著者等紹介

青木和夫[アオキカズオ]
1926年、東京生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。お茶の水女子大学教授、放送大学教授を歴任。お茶の水女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中島直人

10
古代王朝を、地方豪族の視点から見てみるという点で、斬新かつ刺激的。全く知らなかった知見ばかりで勉強になりました。2015/11/27

しお

1
地方豪族が当時どのような暮らしをしていたのかを考察した本。因幡の豪族と中央の権力機構の往来の記録から読み取れる気苦労がとても興味深かった。7,8世紀といえば原始的な社会の暮らしを想像していたが、本書を読むと想像していた以上に組織化された社会であったことがよくわかった。とはいえ、まだまだわからないことが多い時代。本書の話から脱線するが、AIの推論エンジンが古代史を明らかにする時代がやってくることが楽しみ。2023/08/04

たま

1
やっぱり権力の近くにいるのって大事なんだな〜と思った/倉が燃えた事件のやり取りめっちゃ面白い2019/04/21

doublet

1
豪族全般に目を向けて、そっちを見てみたいと言う人には、こちらの方が向いているでしょう。基本的に、随筆的というか、面白そうなエピソードを集めて記載しているので、読み物として楽しめます。主題は何かと言われると、地方豪族の大和朝廷への屈服の過程と、采女についてかな。 (一番最初は『葛城と古代豪族』との比較です)

とったん

1
実例豊富に古代の豪族を紹介していて大変面白かったのだが、古代豪族の由来、貴族や武士への転化という大事な部分の類型化や考察がなくて不満が残った。なんとなく面白いエピソードを思いつくまま書いたという印象。ただ学者らしく遺跡や系図の裏付けはしっかりしていて信頼できる。また庶民まで含めた古代の人々の名前が多く載っていたのも面白かった。現在もいるような名前が意外に古くから使われていて、自分の不勉強を感じた(翼、翔、泉、真樹など)。2010/05/01

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