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講談社学術文庫
大和物語〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 404p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061597471
  • NDC分類 913.33
  • Cコード C0195

内容説明

歌にまつわる小さな物語の章段からなる『大和物語』は、前篇の宮廷歌語りから、後篇は口碑・伝説が中心となる。生田川伝承、猿沢の池の采女入水譚、安積山伝説など時代の運命に流れゆく人間のはかないさだめや憂愁、また、男と女の悲しい巡り合いが哀切に語られてゆく。全篇で実在の人物が百人余登場し、遍照の出家と放浪に終わる、「あはれ」に満ちた説話集の名作の全訳注。

目次

筑紫にありける桧垣の御と
またおなじ大弐の、館にて
この桧垣の御、歌をなん詠むと
筑紫なりける女、京に男をやりて
これも筑紫なりける女
先帝の御時、卯月のついたちの日
おなじ帝の御時、躬恒を召して
おなじ帝、月のおもしろき夜
先帝の御時、ある御曹司に
三条の右大臣のむすめ〔ほか〕

著者等紹介

雨海博洋[アマガイヒロヨシ]
1924年、茨城県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。二松学舎大学文学部教授・学長を経て、二松学舎大学名誉教授。日本文学風土学会顧問

岡山美樹[オカヤマミキ]
1958年、東京生まれ。東京女子短期大学部教養科卒業、慶應義塾大学(通信教育課程)を経て、二松学舎大学大学院博士課程修了。相模女子大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

花宴

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僧正遍照の出家の際の話が泣ける。2015/01/22

ちあき120809

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在原業平という人物に焦点を当て、一人の好色男の人生譚として構成された「伊勢物語」。それに対して「大和物語」は平安の世を生きた人々の、栄華の盛りの中でも、没落の渦中にあっても決して失うことのない"あはれ"の心の断章として構成される。この断続的な構成が、まるで平安時代という歴史の走馬灯を垣間見ているような感覚である。例えるならば、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の終盤で、トトが見ている継ぎ接ぎだらけのフィルムのような、そんな平安時代を生きた人々のハイライトを存分に味わうことのできる作品である。2018/06/21

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