内容説明
広がる戦火、そして敗戦。天皇は帝国日本の御輿にすぎなかったのか、それとも軍事情報に精通し作戦指導にも関与する、実質を伴う大元帥だったのか。戦後の占領政策と昭和天皇像が「日米合作」によって作られたことを解明し、日本の戦後史におけるアメリカの役割を鋭く批判。そして天皇は「意思なき君主」か否かという、近現代史最大のテーマに迫る。2001年ピュリッツァー賞受賞作。
目次
第3部 陛下の戦争(続き)―一九三一(昭和六)年‐一九四五(昭和二〇)年(戦争の泥沼化と拡大;真珠湾への道;大元帥の試練;遅すぎた降伏)
第4部 内省なきその人生―一九四五(昭和二〇)年‐一九八九(昭和六四)年(創り直された君主制;東京裁判;神秘性をとりもどす;静穏な晩年と昭和の遺産)
著者等紹介
ビックス,ハーバート[ビックス,ハーバート][Bix,Herbert P.]
1938年、米国マサチューセッツ州生まれ。ハーバード大学にて歴史学および東洋言語学の博士号取得。30年にわたり日本近現代史に関する著述活動の一方、日米の大学で日本史を講じてきた。2001年まで一橋大学大学院教授をつとめた後、現在はニューヨーク州立大学ビンガムトン校教授
吉田裕[ヨシダユタカ]
1954年、埼玉県生まれ。一橋大学教授、専攻は日本近現代史
岡部牧夫[オカベマキオ]
1941年、東京生まれ。成蹊大学政治経済学部卒業。著述、翻訳業
川島高峰[カワシマタカネ]
1963年、東京生まれ。明治大学大学院修了、政治学博士。明治大学情報コミュニケーション学部助教授
永井均[ナガイヒトシ]
1965年、米国カリフォルニア州生まれ。立教大学大学院博士課程修了、文学博士。広島市立大学広島平和研究所助手
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感想・レビュー
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金吾
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